ポルシェの4ドアスポーツ『パナメーラ』新型を発表、680馬力のPHEVに

ポルシェ・パナメーラ 新型
ポルシェ・パナメーラ 新型全 10 枚

ポルシェは11月24日、4ドアスポーツカー『パナメーラ』(Porsche Panamera)の新型を中国上海でワールドプレミアした。

写真:ポルシェ・パナメーラ 新型

新型パナメーラは、特長的なラインやプロポーションを従来モデルから継承している。新型のボディサイズは全長5052mm、全幅1937mm、全高1423mm。フロントのナンバープレート上部にはエアインテークを追加し、駆動システムに必要な空気を取り込む。サイドビューのウィンドウラインは一新され、4ドアスポーツカーのセダンらしさを強調している。リヤウィンドウの外縁はボディの輪郭と面一になっており、車体後部の調和のとれたラインを生み出している。

新型パナメーラには、EVスポーツ『タイカン』で初めて導入されたドライバー中心の「ポルシェ・ドライバー エクスペリエンス・コントロール・コンセプト」が採用された。このコンセプトは、フルデジタルディスプレイ、幅広いカスタマイズオプション、直感的な操作を可能にする。このコンセプトの主な特長は、ステアリングホイールの近くに運転に関連するコントロール系をグループ化したこと。ドライバーはすべての基本機能に素早く直感的にアクセスできる、と自負する。これにより、新型パナメーラでは、とくにダイナミックなドライビング時の操作が簡素化されているという。

新型では、インストルメントクラスターを操作するためのトグルスイッチと、ドライビングプログラムを選択するためのモードスイッチをステアリングホイールに配置した。ギアセレクターレバーはその真横に配置されている。これにより、センターコンソールにタッチパネルとスイッチを組み合わせた空調コントロールパネルのスペースが確保された。センターコンソールには、フィンなしで電動調節できる新しいエアベントが設置されている。スイッチを押すだけで、あらかじめ設定された複数の空調モードや、パーソナライズされた空調モードを切り替えることができる。

デジタルインストルメントクラスターには、12.6インチのディスプレイを採用した。表示されるドライビング情報を3つのエリアに分け、装備や選択したビューによって異なるカスタマイズを可能にした。オプションのヘッドアップディスプレイは、スポーツステアリングホイールで操作することができる。

新型パナメーラの高性能グレードが、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「ターボEハイブリッド」だ。パワートレインには、大幅に改良された4.0リットルV型8気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。新開発の電気モーターの最大出力は190ps。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、680psのパワーと94.8kgmのトルクを引き出す。

新型パナメーラのターボEハイブリッドは、0~100km/h加速3.2秒、最高速315km/hの性能を発揮する。バッテリーの蓄電容量は25.9kWhだ。このバッテリーにより、EVモードの航続は、WLTPの複合サイクルで91km 、市街地サイクルで83~93kmを可能にした。バッテリーは、新しい出力11kWの車載AC充電器で充電できる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  2. 24年ぶり復活、新型ホンダ『プレリュード』ついに発売…価格は617万9800円
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. BMW、ケージ構造でヘルメット不要の電動スクーター『ビジョンCE』発表へ…IAAモビリティ2025
  5. ホンダ『S2000』も復活!? 新型『プレリュード』にチラつくロードスターの噂
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る