フロンテやミニカなど、2スト車も元気に参加…昭和平成名車展示会

昭和平成名車展示会
昭和平成名車展示会全 39 枚

埼玉県上尾市の大規模商業施設アリオで11月25日から2日間に渡って「昭和平成名車展示会」が開かれ、計500台もの懐かしき名車がエントリーした。日本旧軽車会(吉崎勝会長)の主催。

【画像全39枚】

巨大なショッピングモールだけに駐車場も広大。買い物客車両のスペースを十分に確保しつつ、一度に300台を超える台数を飲み込む展示会場には、戦前に造られたオースチン『10』から平成生まれのスバル『R2』や日産『シルビア』などまで、幅広い年代の車両が集まった。

初日にフィーチャーされたのは、かつての軽自動車や小排気量のバイクで主流だった2ストロークエンジン車だった。ダイハツ『ミゼット』とマツダ『K360』の3輪自動車や、スズキ『フロンテクーペ』、『ジムニー』、スバル『R-2』などと多彩な顔ぶれ。

2代目三菱『ミニカ70』のオーナーは「独特の音とレスポンスが気持ち良いですが、白煙など申し訳ないと思いながら乗ってます」と苦笑い。7代目スズキ『キャリイ』のオーナーも「EVだエコだと騒がれる世に逆行しつつ、昔懐かし雰囲気に取りつかれています」と吐露。もちろん普段使いは現代のクルマだという。

2代目スズキ『フロンテ』は山形県からの参加。オーナーは「最近このクルマで初めて高速道路を走ってすこぶる気持ち良く、自信を持った」と嬉しそう。途中で宮城県からのホンダ『ライフステップバン』と合流して、下道でやって来たという。テップバンのオーナーは「4サイクルエンジンなのに不調で、フロンテより白煙吹いてます」と笑っていた。

より珍しいところでは、2サイクル単気筒の3輪キャビンスクーター、メッサーシュミット『KR200』。各地の旧車イベントには度々参加しており、高速道路でも普通に乗れているという。「ホームセンターで草刈り機用のノンスモークオイルを買って入れていて調子良く、白煙も出ていませんよ」とオーナー。

“ラッタッタ~!”のテレビCFで一世を風靡したソフトバイクの元祖、ホンダ『ロードパル』の姿も。女性を想定したバイクだが、参加したのは若年男性向けの『パルホリデー』と『パルディン』というレアな2台。どちらもピカピカにレストアされ、ギャラリーから多くの質問を受けていた。

初日は150台、次の日は350台の計500台がエントリーした大規模な旧車の集まりとなり、買い物客も合わせて大いににぎわう2日間となった。

《嶽宮 三郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  5. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る