アキュラの最新「タイプS」、355馬力ターボ搭載…改良新型『TLX』に設定

アキュラ TLX タイプS 改良新型
アキュラ TLX タイプS 改良新型全 10 枚

ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは11月27日、4ドアスポーツセダン『TLX』(Acura TLX)の改良新型の高性能グレード「タイプS」を米国市場で発売した。現地ベース価格は、5万7000ドル(約845万円)と発表されている。

改良新型「TLXタイプS」には、専用開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は355hp/5500rpm、最大トルクは49kgm/1400~5000rpmを引き出す。このタイプS専用の3.0リットルV6ターボは、オールアルミ構造、コンパクトなサイズ、デュアルオーバーヘッドカムシャフト、24バルブ、直噴システム、シングルツインスクロールターボチャージャーを備えている。改良新型では、スポーツ+モード時のスロットルレスポンスが引き上げられた。

アキュラの3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンとは、ボアと60度のVバンクのみを共有している。 タイプS専用のV6ターボでは、クランクの剛性と耐久性を向上させる6ボルト焼結メインキャップと、86×86mmのボアとストロークが採用された。V6ターボをTLXのエンジンルームに収めるため、ターボチャージャーをトランスミッション上のエンジンに隣接する場所に配置し、薄型のシリンダーヘッドを採用した。カムベアリングキャップは、バルブカバー自体に組み込まれたキャップに置き換えられた。これにより、エンジンの高さを下げ、部品点数を減らしている。3.0リットルV6ターボエンジンは、自然吸気の3.5リットルV6エンジンよりも8mm短くなっている。

タイプS専用のV6ターボでは、高応力の鍛鋼製クランクシャフトと鍛造鋼製コネクティングロッドを使用した。ピストンの上部ピストンリングキャリアには、高密度のNiレジスト鋳鉄を使い、優れた摩耗特性と優れたシーリングを可能にしている。また、エンジンシリンダーのリアバンクで、タービンの直径の小さいスクロールを加圧し、フロントバンクで直径の大きいスクロールを加圧する。これにより、ターボラグが最小限に抑えられ、スロットルレスポンスが最適化される。

改良新型には、エンジン冷却性能を高めた新デザインのオープンサーフェスダイヤモンドペンタゴングリルを採用した。足元には、ピレリ「P7」オールシーズンタイヤに、新しいベルリーナブラック塗装の20インチスプリットスポークホイールを組み合わせる。軽量なカッパーフィニッシュYスポーク20インチホイールも選択できる。

また、フロントスプリッター、リアデッキリッドスポイラー、リアディフューザー、大型クワッドエキゾースト、ブレンボ製4ピストンフロントブレーキを専用装備した。ボディカラーには、新色として、アーバングレーパールを用意している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  5. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る