軽量3輪EVスポーツの開発に着手、プロトタイプ発表…英モーガン

モーガン・スーパー3 をベースにしたEVプロトタイプ「XP-1」
モーガン・スーパー3 をベースにしたEVプロトタイプ「XP-1」全 10 枚

英国のモーガン・モーター・カンパニー(Morgan Motor Company)は12月6日、3輪スポーツカー『スーパー3』をベースにしたEVプロトタイプ「XP-1」を発表した。将来のEVスポーツの市販化につなげる実験車の役割を担う。

XP-1は、スーパー3のアルミ製プラットフォームがベースだ。この車台に、XP-1のために特別に設計されたEVパワートレインを搭載する。バッテリー、モーター、インバーターを組み合わせたEVパワートレインには、モーガンのエンジニアが走行特性をミックスしたさまざまな走行モードを作り出すために、速度に応じてスロットルと回生レベルを変化させるキャリブレーションが施された。

モーガンの114年の歴史と同様、将来のEVスポーツも軽量さが重視される。そのため、XP-1の重量はベース車両のスーパー3と同等とした。XP-1は急速充電が可能な「CCS(Combined Charging System)」に対応しており、双方向充電機能も備えている。さらにXP-1は、モーガンとして初めて、電動パーキングブレーキ(EPB)を搭載した。

XP-1は、走行特性やパワートレインの実験だけでなく、モーガンがより幅広いEV技術とデザイン、とくにエアロダイナミクスに対する知見を深める上でも役立っているという。XP-1は、航続と効率を向上させるためにフロントエンドの空力特性を変更しており、これらの改良により、空気抵抗係数を33%低減した。

特注のインテリア・ディスプレイは、ユーザー・インターフェース(UI)に関する研究開発を可能にする。XP-1のディスプレイは継続的に進化し、エンジニアとデザイナーは、ユーザーがどのように車両と接するか、また将来のスポーツカーで重要な車両情報を伝える最良の方法について、フィードバックを集めることができるという。XP-1のその他の特長には、フロントカウルを囲む外部充電レベルインジケーターLEDや、新しいエアロダイナミックホイールなどがある、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  3. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  4. クラシックな雰囲気が人気! ダムドの『ハイゼット/アトレー』向けカスタムボディキットに新作アイテム3点が登場
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る