[Pro Shop インストール・レビュー]BMW 535i(桑田さん)by リクロス 後編…できるだけ純正風に

[Pro Shop インストール・レビュー]BMW 535i(桑田さん)by リクロス 後編…できるだけ純正風に
[Pro Shop インストール・レビュー]BMW 535i(桑田さん)by リクロス 後編…できるだけ純正風に全 10 枚

前編でお伝えしたとおり、デザイン性豊かなトランクを完成させた桑田さんのBMW『535i』。後編の今回はキャビン側のインストールに注目した。クワトロリゴのスピーカー群を用いたインストールや、手の込んだドアカスタムを広島県のリクロスが実施した。

ドア下部をワンオフするカスタムを実施
コクピットのイメージを個性的に彩る

愛車の上質さをキープしつつインストールデザインにも徹底してこだわった桑田さん。念願のオーディオカーが完成した。愛車の上質さをキープしつつインストールデザインにも徹底してこだわった桑田さん。念願のオーディオカーが完成した。
フロントスピーカーにはクワトロリゴの20th記念モデルをチョイス。ミッドバスはドアにアウターバッフルでインストールする。フロントスピーカーにはクワトロリゴの20th記念モデルをチョイス。ミッドバスはドアにアウターバッフルでインストールする。ドアの加工もかなり手が込んでいる。ドア下部は一体構造でワンオフされたもの、バッフルをはじめポケットや造形も新規に設計した。ドアの加工もかなり手が込んでいる。ドア下部は一体構造でワンオフされたもの、バッフルをはじめポケットや造形も新規に設計した。

前編でお伝えした通り、ラゲッジルームに珠玉のインストールを施した桑田さんのBMW。後編の今回はフロントまわりのカスタムインストレーションを見ていくこととした。まずは注目したのはドアの加工だ。フロントスピーカーに選んだのはクワトロリゴの20th記念モデル。オーナーが繊細さを追求する中で見つけ出した、自らのフィーリングにぴったりのサウンドを奏でるスピーカーだ。

そんなクワトロリゴのミッドバスをドアにアウターバッフルで取り付けているのだが、ここのデザイン処理が一筋縄ではいかない、かなり手が込んだカスタム処理となっているので注目だ。

ドアの純正状態を知るユーザーであれば、その形状やデザインが一新されていることにすぐに気づくだろう。ドアの下部には前部にミッドバスのアウターバッフルを設置、そこから後半までのドア下部をすべてオリジナルデザインでワンオフしているのだ。細かなプレスラインや造形なども純正のデザインに合わせて作り込まれている。トランクオープナーのボタンも移設して扱いやすいポケット部分に設置されているのももちろんワンオフ加工だ。

◆Aピラーにツイーター&ミッドレンジを設置
派手さを抑えつつ高精度な取り付けを実施

コクピットは「できるだけ純正風に」というのがオーナーの望み。それだけに、要所以外は大きな加工を加え無い仕上げとした。コクピットは「できるだけ純正風に」というのがオーナーの望み。それだけに、要所以外は大きな加工を加え無い仕上げとした。中高域のスピーカー群はAピラーにビルトイン取り付けされる。クワトロリゴの存在感あるスピーカーが映える作りだ。中高域のスピーカー群はAピラーにビルトイン取り付けされる。クワトロリゴの存在感あるスピーカーが映える作りだ。センターコンソールのリッド部を開けると中に設置されているのがモスコニのDSP操作部。使いやすさとデザイン性を両立した。センターコンソールのリッド部を開けると中に設置されているのがモスコニのDSP操作部。使いやすさとデザイン性を両立した。

スピーカーに選んだのは先にも紹介した通りクワトロリゴの20th記念モデル。フロント3ウェイを形成し、繊細できめ細かやかなサウンドを奏でるお気に入りユニットだ。ツイーターとミッドレンジはいずれもAピラーにビルトイン取り付けされている。明確な定位を引き出すスピーカーロケーションを厳選して、なおかつデザイン面でも隙の無いインストールとしている。

グレー系の人工スエードで処理したピラーに存在感満点で浮かび上がるクワトロリゴのツイーター&ミッドレンジ。コクピットに座ったときのオーナーの視界に入る部分だけに、その完成度の高さはお気に入りとなった。派手なギミックを使うこと無くスマートに取り付けているのもオーナーが望んだ「できるだけ純正風にしたかった」というオーダーをしっかり取り入れた結果だ。

スピーカー群をコントロールしているのはモスコニのDSPである8 TO 12。操作部はセンターコンソールに埋め込み設置して、操作性の良さに加えて、フタを閉じてしまうとまったくのノーマルデザインになるのもオーナーの望んだ点。高音質で高いデザイン性を備えながら、純正イメージを崩さない内装メイクを貫いた。

◆リアシート背面のサブウーファーも
個性的なデザイン処理が見どころ

セカンドシートを倒すと見えるのがサブウーファー。バッフル面を含めて手の込んだデザインがここにも注入されている。セカンドシートを倒すと見えるのがサブウーファー。バッフル面を含めて手の込んだデザインがここにも注入されている。サブウーファーにはクワトロリゴのHeritage Subをチョイス。中高域とのサウンドの統一感ももちろん万全だ。サブウーファーにはクワトロリゴのHeritage Subをチョイス。中高域とのサウンドの統一感ももちろん万全だ。思い描いたイメージのデザインと追求してきたサウンドを愛車で実現して満足したオーナー桑田さん。思い描いたイメージのデザインと追求してきたサウンドを愛車で実現して満足したオーナー桑田さん。

キャビンでもうひとつのクライマックスとなるのがリアシート背面に設置されたサブウーファーだ。ユニットにはフロントスピーカーとブランドを統一してクワトロリゴのHeritage Subをチョイス。ここでも取り付け面でのだわりが徹底している。セカンドシートのシートバックを倒すと美しいバッフル面が現れる。トランクルームでも用いたキルティングの幾何学模様を用いたバッフル面は存在感満点。左右には放射線状にレイアウトされた開口部を持ち、中にはキャパシターやDSP本体を設置している。メッシュプロテクション越しに、各ユニットがわずかに見えるのも大人のインストールだ。

トランクルーム、コクピットまわり、さらにはキャビン後方のサブウーファーインストールのすべてに渡って一切隙の無いデザイン性豊かな取り付けを実施した桑田さん。クルマ全体の統一感、高い質感など、カスタムインストールの中でもトップクラスのフィニッシュを魅せているのはそんなこだわりが結実したから。

隅々まで自分の好きなデザイン、そして欲しいサウンドを取り入れた桑田さんのBMW。オーナーが長年培ってきたオーディオへの思いや知識を総動員したクルマが完成した。オーナーの思いとインストーラーの技術力が融合すれば、カスタムの可能性は大きく広がることを感じさせてくれるオーディオカーとなった。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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