海上自衛隊のエアクッション艇でNTTドコモ基地局車両を輸送…能登半島地震

能登半島地震(1月4日、輪島市)
能登半島地震(1月4日、輪島市)全 25 枚

海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」は1月6日、能登半島地震で被害を受けた地域の通信状況改善のため、NTTドコモの基地局車両と担当者を石川県輪島市大川浜へ輸送した。「おおすみ」は沖合に停泊し、装備のエアクッション艇(LCAC)に車両を搭載、砂浜に陸揚げした。

第1輸送隊の「おおすみ」は3日に京都府の舞鶴港を出港、5日に金沢港で物資を搭載し、能登半島周辺海域に進出した。同じ5日、「おおすみ」は、LCACにより大川浜へ、人命救助および道路啓開作業に必要な陸上自衛隊の重機・救援物資を陸揚げした。

海上自衛隊は1月6日現在、人員約1000名、艦艇9隻、航空機3機を災害派遣している。

●エアクッション艇「1号」型

基準排水量:85t
主要寸法:長さ28m、幅14.7m
主機械:ガスタービン4基×2軸
馬力:1万6600PS
速力:50kt=92.6km/h
乗員:約5名

●輸送艦「おおすみ」

基準排水量:8900t
主要寸法:長さ178m、幅25.8m、深さ17m、喫水6m
主機械:ディーゼル2基2軸
馬力:2万6000PS
速力:22kt=40.7km/h
特殊装置:高性能20ミリ機関砲×2
主要兵装:輸送用エアクッション艇×2
乗員:約135人

同様に陸上自衛隊は人員約3700名、航空機19機を、航空自衛隊は人員約770名、人員捜索犬12、航空機11機を災害派遣している。自衛隊合計で人員約5400名、艦艇9隻、人員捜索犬12頭、航空機約30機になる。

●自衛隊活動実績(延べ)

人命救助:救助174名
衛生支援:診療約80名、患者輸送約200名
輸送支援:糧食約9万5000食、飲料水約18万5000本、毛布約7000枚、燃料6500Lなど
給食支援:約1400食
給水支援:約250t
道路啓開:県道1号、6号、52号、57号、285号、国道249号の一部区間

●幹線道路の被害状況

国交省が6日15時00分現在でまとめたところによると、直轄国道の通行止めは、国道8号・上越市茶屋ヶ原上下線、国道470号・七尾IC~七尾城山IC上下線、同じく国道470号・のと三井IC~穴水IC上下線の2路線、3か所。

補助国道は3路線、29か所で被害。国道249号において、大規模な崩落等を多数確認しており、道路啓開を実施または準備中だ。都道府県道等では66路線、93か所で被害。

《高木啓》

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