メルセデスベンツの次世代インフォテインメント、AI搭載…CES 2024

メルセデスベンツの次世代インフォテインメントシステム「MBUXバーチャルアシスタント」
メルセデスベンツの次世代インフォテインメントシステム「MBUXバーチャルアシスタント」全 5 枚

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は1月10日、次世代のインフォテインメントシステム「MBUXバーチャルアシスタント」を、CES 2024で初公開した。

MBUXバーチャルアシスタントは、コンセプトEVの『VISION EQXX』に搭載されたシステムをさらに発展させたものだ。ジェネレーティブAI(人工知能)とプロアクティブ・インテリジェンスを活用している。

MBUXバーチャルアシスタントでは、学習された行動や状況的な文脈に基づいて、乗員の役に立つ提案を行う。例えば、朝に最新のニュースを流したり、一日の終わりに好みのマッサージプログラムを開始したりする。また、ドライバーが会議に遅れそうな場合、システムは車から直接、電話を発信することもできる。ドライバーが希望すれば、これらのプロセスを自動化することも可能。車両の環境照明やサウンドシステムを組み込むこともでき、例えば、暖かい光とソフトな音楽でリラックスしながらマッサージを受けることができる。

MBUXバーチャルアシスタントを支えるのは、Natural(自然)、Predictive(予測)、Personal(パーソナル)、Empathetic(共感)の4つの個性だ。Naturalは、音声インターフェースとグラフィックインターフェースの長所を活かしたシームレスな対話を実現する。顧客は、「ハイ、メルセデス」というキーワードを使うか使わないかを選択して、アシスタントと話すことができる。音声は大規模言語モデル(LLM)を活用し、問い合わせやコマンドに応答して自然な対話を行う。その効果は、友人との会話に近いという。

また、アシスタントは一般的な知識に基づいて質問に答えるほか、インテリジェントな質問をして意図を明確にし、結論を導き出すこともできる。予測的であることで、アシスタントは状況的な文脈、学習された行動、生成的なAIの使用に基づいて、積極的な提案を行うこともできる、としている。

《森脇稔》

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