[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ プリウス(坂本猛流さん)by custom & car Audio PARADA 前編

[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ プリウス(坂本猛流さん)by custom & car Audio PARADA 前編
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ プリウス(坂本猛流さん)by custom & car Audio PARADA 前編全 9 枚

愛車のトヨタ『プリウス』をオーディオカーとして進化させ続けている坂本さん。現時点での完成形となったのがこちら。福井県のcustom & car Audio PARADAと作り上げたセンターコンソールはパワーアンプがビルトインされ前方にサブウーファーを設置するスタイルが斬新だ。

◆フロントまわりにユニットを集中設置
ケーブルを最短化して高音質化を引き出す

プリウスで本格的なオーディオインストールを楽しんでいる坂本さん。少しずつ理想のスタイルに近づけるグレードアップを実施中。プリウスで本格的なオーディオインストールを楽しんでいる坂本さん。少しずつ理想のスタイルに近づけるグレードアップを実施中。
センターコンソールを上から見るとこの通り、アクリルのトップパネル越しにパワーアンプのゴールドのヒートシンクが見える。センターコンソールを上から見るとこの通り、アクリルのトップパネル越しにパワーアンプのゴールドのヒートシンクが見える。

パワーアンプやサブウーファー、さらにはDSPなどの主要ユニットをすべてフロントまわりに集約することで、ケーブルを最短距離にして音質をアップさせ、さらにはフロントにサブウーファーを設置することによってダイレクトで躍動感ある低音を実現するなど、オーナーの望み通りのサウンドを引き出したのが坂本さんのプリウスにおけるインストールの最大の見どころとなった。

そのために徹底活用しているのはセンターコンソールだ。プリウスにはもともと個性的なセンターコンソールが設置されているが、ここを大胆に加工することでフロント完結のシステムデザインを完成させている。中でもアームレスト部分にあたるコンソールボックスに、パワーアンプ×2台をインストールしたスタイルが象徴的。省スペースでありながら、狙い通りの取り付けを実施した。

◆2台のパワーアンプを立ててビルトイン
省スペースインストールにアイデアを込める

コンソールの形状はいたってシンプル。この中にザプコのパワーアンプ×2台が入っているとはとても思えない仕上がり。コンソールの形状はいたってシンプル。この中にザプコのパワーアンプ×2台が入っているとはとても思えない仕上がり。コンソールにはイルミ処理も施され、コクピットまわりのカスタムパーツとしても存在感を放っている。コンソールにはイルミ処理も施され、コクピットまわりのカスタムパーツとしても存在感を放っている。サイドパネルをくり抜いてパワーアンプのフェイスパネルの一部を魅せる演出も込められる。派手さを抑えた程よいカスタム処理だ。サイドパネルをくり抜いてパワーアンプのフェイスパネルの一部を魅せる演出も込められる。派手さを抑えた程よいカスタム処理だ。

センターコンソールまわりの加工で一番の見どころとなったのが先にも紹介したパワーアンプ(しかも2台!)のビルトインだろう。ぱっと見は普通のコンソールボックスのように見えるのだが、トップパネルはアクリルでシースルー化。そこから中をぞき込むと内部にはゴールドに輝くユニットのサイド面が見える。これがザプコのパワーアンプのヒートシンクだ。パワーアンプのフォルムさえもデザインの一部に取り入れるセンスもさすがの作り込みだ。

コンソールの中にビルトインしたのはザプコの2チャンネルアンプであるZ-150.2AP×2台。この2台のパワーアンプでフロントスピーカーを駆動している。センターコンソールの中にうまく収まるように、サイド面を上にして立ててビルトインしているのも苦肉の策。全長=300mm、全高=190mmもあるそこそこ大きなパワーアンプなのだが、これを2台も収めているのが驚きだ。さらにコンソールのサイドに設置した窓からパワーアンプのフェイスパネルが見える構造にしているのもデザイン上のこだわり。コンパクトにまとめつつ、見せるインストールまでを込めたのも注目ポイントとなった。

◆コンソール前部は8インチサブウーファー
トップパネルにはDAPホルダーをワンオフ

コンソールの前方にはエンクロージャーを仕込んでキッカーの8インチサブウーファーが設置されている。コンソールの前方にはエンクロージャーを仕込んでキッカーの8インチサブウーファーが設置されている。コクピットまわりではDAPの固定場所に困ることも多いが、コンソールのトップパネルをワンオフ加工してDAPホルダーを作った。コクピットまわりではDAPの固定場所に困ることも多いが、コンソールのトップパネルをワンオフ加工してDAPホルダーを作った。DAPにはAKのSP1000をチョイス。デジタルによるクリアでシャープな音質を引き出したくて光デジタル出力を利用する。DAPにはAKのSP1000をチョイス。デジタルによるクリアでシャープな音質を引き出したくて光デジタル出力を利用する。

さらにセンターコンソールにはさまざまなユニットが集約されている。ダッシュパネルにつながる前方にはなんとキッカーcompRTの8インチサブウーファーをインストールする。省スペースながら8インチユニットなら入ると踏んでチャレンジングな取り付けを実施した。その結果、フロントから鳴る“ドンッ”という重いベースサウンドとスピード感溢れる低音を得ることに成功した。フロントスピーカーとの音のつながりも極上でオーナーもお気に入りとなった。

さらにコンソール上部に目を移すと音楽プレイヤーとして用いるDAPであるAK SP1000をセット。しかもコンソールのトップ面をワンオフ加工して、DAPの形状に凹凸を設けて設置できるようにしたのにも注目。ドライバーが操作しやすいように角度付けされた設置スタイルもワンオフならではの仕上がりだ。

DAPは光デジタル出力を利用してDSP(ヘリックスのDSP MINI)へと伝送するのもオーナーの望み。デジタル伝送することでクリアでカッチリしたサウンドを際立たせることが狙い。さらにスマホからの音源はブルートゥースを利用するため、オーディソンのブルートゥースモジュールであるB-CONを使っているが、DAPからの光デジタル出力はいったんB-CONにデジタル入力し、スルー出力を使ってDSPにデジタルのまま伝送することでシステムの信号系の経路をシンプルに一元化しているのもこだわり。

フロントにユニットを集中させることで狙った高音質を実現した坂本さんのプリウス。センターコンソールのカスタムインストールのレベルの高さにも圧倒される仕上がりとなった。次回の後編ではスピーカーまわりのインストール技を見ていくこととしよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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