CES2024現地報告:生成AI、自動運転、サプライチェーン、どこが見どころだったか…日本政策投資銀行 青木崇氏[インタビュー]

CES2024現地報告:生成AI、自動運転、サプライチェーン、どこが見どころだったか…日本政策投資銀行 青木崇氏[インタビュー]
CES2024現地報告:生成AI、自動運転、サプライチェーン、どこが見どころだったか…日本政策投資銀行 青木崇氏[インタビュー]全 1 枚

日本でも年初の恒例となった「CES」は、家電・電子機器業界のみならず自動車業界にとってもその年の1年を展望するために重要なイベントである。レスポンスでは、2024年も報告セミナーを1月26日にオンラインで開催する。

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取材・レポートを行うのは日本政策投資銀行 青木崇氏。青木氏は例年この人気セミナーを担当している産業政策に精通するアナリストだ。詳しい報告はセミナー本編に譲るが、CES 2024の見どころと、今年のトレンドを青木氏に分析していただいた。

■グローバル経済の視点で見るCES

2023年を振り返ると、経済安全保障の問題が各所で現実のものとなった。日本でも、関連のシンクタンクを創設するという動きがある。日本の基幹産業でもある製造業にとって、グローバル経済の動向は非常に重要なトピックだ。CES2024会場での発表や講演でこのヒントになるものにも注目した。

2023年にはAIやWeb3関連の動きも見られたが、24年ではどう変わったのか。とくに生成AIは実用ツールとしての導入が進められている。イノベーションは既存技術の組み合わせによって起こるものといわれている。生成AIやメタバースはまさにその結果であり、さらにこれらを組み合わせた次のイノベーションにつながるだろう。

たとえば、AIをマテリアルやバイオの領域に応用したシンセティックバイオテクノロジーだ。AIによって新しい素材や物質の生成、組成の道が広がっている。バッテリーの技術革新には欠かせないテクノロジーとなる。新しい高分子素材は、バッテリーの電極や電解質の化合物組成に欠かせない。

■イベント概要とCES 2024基調講演の見どころ

ラスベガス市自体、コンベンション事業を強化しており、「Vegas Loop」(イーロン・マスクによる地下トンネル)が延長されたり、巨大な球形スクリーンを持ったアリーナ「Sphere」など話題に事欠かない。CES 2024は23年と比較して会場が10%ほど拡張される。新規出展社だけで800社ほど増えている。その中には日本の「クボタ」の名前もあるので注目だ。

主催者(CTA)は、24年の注目テーマは生成AI、自動運転、ヘルスケア、フードテックだとする。基調講演では、ロレアル、HDヒュンダイ、シーメンス、ウォルマート、クアルコム、ナスダック(アデナ・フリードマンCEO)のセッションも行われた。シーメンスやHDヒュンダイの講演は製造業全般に関係する。アデナCEOは前回のCESでも、さまざまな企業のCEOと面談をした結果、サプライチェーン大改革の必要性を唱えていた人物でもある。他にもインテルのゲルシンガー氏も登壇した。ゲルシンガー氏は、現在のマルチコアプロセッサの源流ともいえる80486プロセッサのアーキテクト。一度はインテルを去ったが21年にCEOとして復活している。

また、自動車関連では、Volkswagen、Kia、Magnaのカンファレンスも注目すべきだ。加えて、EYやBCGなどのコンサルティングファームによる、AI(生成AI)が自動車業界にどのような影響を与えるのかというカンファレンスにも注目だ。

では、実際の講演や会場はどうだったのかを以下に概要をまとめる。


《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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