メルセデスベンツの新型EVミニバンは航続440km、『eスプリンター』新型…欧州受注開始

メルセデスベンツ e スプリンター・ツアラー 新型
メルセデスベンツ e スプリンター・ツアラー 新型全 5 枚

メルセデスベンツは1月16日、商用EV『eスプリンター』(Mercedes-Benz eSprinter)の新型の受注を欧州で開始した、と発表した。乗用ミニバンの『eスプリンター・ツアラー』も用意している。

eスプリンターは、メルセデスベンツの主力商用バン、『スプリンター』のEVバージョンだ。メルセデスベンツは、eスプリンターの新型に、新世代の電動商用車向け車台、「エレクトリック・バーサリティ・プラットフォーム」を初採用した。エレクトリック・バーサリティ・プラットフォームは、大型バンセグメント向けに新開発されたEVプラットフォームとなる。

新型eスプリンターは、柔軟性の高い新開発プラットフォームによって、3種類のバッテリーと複数のボディの組み合わせを可能にした。新型eスプリンターは、パネルバンやミニバンからトラックまで、ほぼすべてのビジネスシーンに適合する。この中には、4列シートのEVミニバンも含まれている。

新型eスプリンターには、「eATS」 を採用した。eATSでは、効率的なモーターと電動リアアクスルという2つの新しいテクノロジーがハイライトになる。どちらもメルセデスベンツの商用EVバンに、初めて搭載されたテクノロジーだ。重量が約130kgの永久磁石同期モーター(PSM) は、高い効率と最適化された熱管理が特長。モーターは、最大出力136hpまたは204hpを引き出す。最大トルクは40.8kgmとした。

顧客は、航続や積載量に応じて、3種類の異なる蓄電容量のバッテリーから選択できる。リチウム/リン酸鉄(LFP)セルの化学的特質により、バッテリーはコバルトとニッケルを使用せず、優れた熱管理により最大の効率を可能にしているという。1回の充電での航続は、最大で440km(WLTPサイクル)に到達する。市街地走行に限れば、航続は最大530kmまで延びるという。

新型eスプリンターは、交流(AC)と直流(DC)の両方で充電できる。車載の充電器は、ウォールボックスなどで交流充電する際の最大出力が11kW。急速充電ステーションでは、最大出力115kWで充電できる。急速充電でバッテリーの8割の容量を充電するには、蓄電容量56kWhのバッテリーで約28分、蓄電容量81kWhのバッテリーで約32分、蓄電容量113kWhのバッテリーで約42分、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『CR-V』に初のオフロード仕様「トレイルスポーツ」登場
  2. 30年で25台のスバル車を購入、26台目に新型『フォレスター』を選んだ英国スバリストの愛
  3. FJクルーザー が復活へ…トヨタ『ランドクルーザーFJ』最終デザインはこれだ!
  4. 「鳳凰」モチーフも、中国の伝統文化とり入れた全長5.3mの高級SUV、BYDが発表
  5. 伝説のバイク漫画『バリバリ伝説』ZIPPOライター発売、世界限定150個
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  2. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る