賞金10万ドルをゲット! エシカルハッカーがテスラの脆弱性に挑戦「Pwn2Own Automotive」…オートモーティブワールド2024

Pwn2Own Automotive 2024(オートモーティブワールド2024)
Pwn2Own Automotive 2024(オートモーティブワールド2024)全 9 枚

1月24日に東京ビッグサイトで開幕したオートモーティブワールド2024にて、自動車セキュリティに特化したハッキングコンテスト「Pwn2Own Automotive」が開催。コンテストは26日までの3日間で行われ、ハッキング成功者には脆弱性の重要度に応じた報奨金が支払われる。

企業に製品の脆弱性を報告して報奨金をもらうハッカーを「バグバウンティ(バグ賞金稼ぎ)」という。セキュリティ業界では一般的であり、グーグルやアップル他テック企業は積極的に取り入れているしくみだ。自動車業界ではテスラ、米国トヨタ、日産USA、メルセデスなども「バグ報奨金プログラム」として実施している。

賞金稼ぎという名前がついているが、違法やグレーな活動ではない。報告またはコンテストで発見された脆弱性は各企業によって国際的に標準化された公開手順(脆弱性ハンドリング)に従い、解決策・アップデートプログラムとともに公開され、製品に反映されるようになっている。そして、攻撃者より先に未知の脆弱性を発見して製品のセキュリティ向上に貢献するハッカーをエシカルハッカー(倫理的ハッカー)という。

Pwn2Ownは、2007年にカナダで始まったハッキングコンテストで、過去に東京でも開催されたことがある。ハッキングの対象は一般的なソフトウェア製品からIoT機器まで、サイバー攻撃に対する脆弱性が存在するものならすべて。Pwn2Ownは、近年、IoT機器や家電製品などのハッキングに特化し、ハードウェアハッキングを得意とする研究者やエンジニアがこぞって参加するイベントになっている。EVやコネクテッドカーは自然とその対象となっている。


《中尾真二》

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. Uber Taxi、埼玉県で初のサービス開始…千葉県でも大幅エリア拡大
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る