驚きの変化! 40アルファードに潜むエンジン音の謎を解き明かす調音施工体験

驚きの変化! 40アルファードに潜むエンジン音の謎を解き明かす調音施工体験
驚きの変化! 40アルファードに潜むエンジン音の謎を解き明かす調音施工体験全 13 枚

モデルチェンジを果たしてますます人気となっている40アルファード。そんな新型トヨタ『アルファード』に調音施工+スピーカー交換を実施したユーザーに密着。施工の動機から完成後のインプレッションまでをユーザー目線で語ってもらった。

今回の主役はママさんドライバーの川上尚子さん、4歳と0歳の二児の母である尚子さんは、日々ファミリーカーとして40アルファードに乗って子ども達の送迎からお買い物までをこなしている。そんな尚子さんが「調音施工」に興味を持ったのは40アルファードに乗り換えて間もなくのことだったという。

エンジンノイズの影響が大きいバルクヘッド周辺へ施工しているエンジンノイズの影響が大きいバルクヘッド周辺へ施工している

「以前もアルファード(30系)に乗っていたんですが、今回新しいアルファード(40系)に乗り換えたらエンジンの音が少しうるさく感じました。夫にも相談してみたところ、オススメのメニューがあると言うことなのでやってみることにしたんです。」

夫の翔一朗さんは大のクルマ好きでオーディオにも興味がある人物。ジャパン・モビリティ・ショー2023に出向いた際に偶然聴いたBEWITH(ビーウィズ)のデモカー(ベントレー)の音にいたく感動して、同メーカーを注目していたという。そんな時に奥さんからの相談もあって、早速BEWITHの「ADVANS」調音シートを使った「調音施工」を提案してみることにしたというのだ。

そこで、尚子さんはダンナさんとの相談の末、納車間もない40アルファードを千葉県木更津にあるFOCAL PLUG&PLAY本店に持ち込んで「調音施工」を実施、さらなる上質感を手に入れることにしたのだった。そこで取材班は朝の入庫から作業、そしてその日のうちの納車までを間近にチェックして、施工前/施工後、さらにはユーザーである尚子さんのインプレッションまでを聞くことにした。

見えない部分でも効果的な場所を選んで施工されている見えない部分でも効果的な場所を選んで施工されている

そもそも尚子さんのアルファードに対するイメージはそれほど悪いものでは無かった。ただし30アルファードを長く(13万km走行)乗ってきた尚子さんは、40アルファードに乗り換えた際、先のコメントでも紹介した通りエンジン音が少し騒がしく感じたという。その点を40アルファードへの調音施工を複数台実施してきたFOCAL PLUG&PLAY本店のインストーラーに確認したところ、「40アルファードは30系に比べて車室内が静かになったこともあって、かえってエンジン音が目立って聞こえる傾向にあります。これが騒がしいと感じられているかも知れません」

実際に施工中に40アルファードのタイヤハウス内などを見せてもらったところ、遮音、防音に対する進化が確かに見られ、特に車外から透過して車内に入り込んでくる騒音を大幅に遮音していることが見て取れ、30系→40系への進化を目の当たりにした。そんな元々が静かなクルマをさらに静かで快適にする「調音施工」にますます興味がわいてきた。

さて、施工はBEWITH製のADVANS調音シートを使って実施された。施工箇所は前後タイヤハウス、エンジンと車室内の隔壁であるバルクヘッド。まずは4輪のタイヤハウスへの処理が始まった。インナーフェンダーを取り外して、ボディ側、インナーフェンダー側の適材適所にADVANS調音シートが貼り込まれていく。この貼り付け場所や量は車種ごとに異なるという。その車種にもっとも効果のある施工を車種別に実施するのが調音施工の特徴でもある。フェンダー内のパイピングの取付ステーまでをいったん取り外して、その奥にまで調音シートを貼り付け、徹底して調音の効果を引き出しているのが見て取れる。

見えない部分でも効果的な場所を選んで施工されている見えない部分でも効果的な場所を選んで施工されている

次に施工がスタートしたのはバルクヘッド。ボンネットを開けるとバルクヘッドは遙か奥まった部分。とても人間の手が届く範囲とは思えない。そこでワイパーまわりのパネル、周囲の補機類などを手際よく外していくスタッフ。すると、なんとかバルクヘッドまでアクセスできるスペースを確保。それでもかなり無理のある姿勢でスタッフが調音シートを貼り込んでいくのはプロの技だと感じた。

ドアパネルを外してBEWITHのルーセントがインストールされたドアパネルを外してBEWITHのルーセントがインストールされた

さらに、今回は「調音施工」に加えてスピーカー交換もオーダー。純正のややもっさりした音をクリアで心地良いサウンドに進化させるために選んだのはBEWITHのルーセント(Lucent Duo165:16.5cmセパレート2ウェイシステム)。ドアとダッシュの純正位置に対して16.5cmのミッドバスとツイーターを取り付けていく。

こうして完成した40アルファード、早速、尚子さんが試乗してその違いを確かめたのでファーストインプレッションを聞いた。

「乗り始めてすぐにエンジン音が低くなったと感じました。すごく静かなので最初はエンジンが掛かっているのかわからないぐらいでした。フィーリングとしては、施工前は目の前にエンジンがある感じだったのが、施工後はエンジンがかなり遠くに行った感じです。そのため気になるエンジン音の騒がしさも抑えられています。こんなに違いが出るとは思っていなかったので驚きました。」

さらに、試乗を続けるといろいろな変化を感じていくことになる。

インナーカバーへは全面に施行されているインナーカバーへは全面に施行されている

「途中コンビニに入る際に、歩道の段差を乗り越えるときなんですが、これまではガコンッと結構な音が聞こえていたんですが、今はスルッ、フワッと乗り越える感じで、すごく静かで滑らかになっているのも印象的でした。それと、クルマの外に出た時に感じたのはオーディオの音が外に漏れてきていないことです。ハンズフリーで電話することもあるので、音漏れしないのもすごく良いと感じました」

一方のスピーカー交換に関しても純正とのサウンドの大きな違いを体感したようだ。

「もともと純正オーディオの音は幕が掛かったような少しモヤッとした傾向だったんですが、スピーカーを交換した音を聞くとキリッとしていてすごくクリア、すごく快適なサウンドになりました」

実際にルーセントによる音質改善は著しく、煌びやかな高音を備えたのに加えて中高域のバランスの良さも魅力。また適度な余韻を持ったサウンドで車室内を満たすのも同スピーカーの魅力となった。

40アルファードに最適な「調音施工」のメニューを施し、もともと純正で静かなクルマをさらに上質な車室内空間へとグレードアップした今回の施工。さらにスピーカー交換までを施した40アルファードはオーナーである尚子さんの満足度も高く川上家のファミリーカーはさらに快適性をアップしたのだった。ご本人の施工直後のフィーリングも良く、想像以上の結果で40アルファードを長く乗り続けるには絶好の処理を施したと感じているという。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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