『スカイライン』次期型の可能性も? インフィニティ初のEV提案、2月世界デビュー

インフィニティ・ビジョン Qe
インフィニティ・ビジョン Qe全 10 枚

日産自動車の海外向け高級車ブランドのインフィニティは、ブランド初のEVを示唆するコンセプトカー『ビジョンQe』(Infiniti Vision Qe)のグローバルデビューの場が、2月16日に開幕するカナダモーターショー2024になると発表した。

ビジョンQeは将来、日産の米国キャントン工場で生産される予定のインフィニティ初のEVのデザインの方向性を示した1台だ。日産『スカイライン』次期型のデザインのヒントが込められている可能性もある。

ビジョンQeは、流麗で低くワイドなフォルムに、「デジタルピアノキー」ライトと、マシンドフィニッシュのホイールを組み合わせている。また、EV時代におけるブランドの進化したデザインフォーム「Artistry In Motion」を表現した。芸術的なディテールに、フロントからリアへと流れるようなデザインジェスチャーを融合させた、と自負する。流麗でエアロダイナミックなファストバックのプロフィールは、優雅な動きの感覚を醸し出しているという。

ビジョンQeの全体的な方向性を定めるにあたり、インフィニティのグローバルデザインチームは、日本の3つの哲学からインスピレーションを得た。彼らが目指したのは、非凡な感覚を呼び起こす個性的なデザインだ。そのビジョンを実現するために、スピード感、ダイナミズム、躍動感を表現するボディ、それに洗練と純粋さを醸し出す絶妙なディテールを表現することを重視した。

その結果、インフィニティの未来のオールエレクトリック・ファストバックセダンのビジョンが完成した。ボディサイドに沿った緩やかなプレスラインは、フェンダーのサーフェシングと相まって、エレガントでありながらたくましい存在感を追求している。

フロントには、インフィニティならではの「ダブルアーチグリル」を配した。ただし、EV時代に向けて、新しいダブルアーチグリルを採用する。新しいグリルは、フロントマスク内の彫刻的なラインで表現されており、明るいLEDでグリル周囲を照らす。また、フロントとリアには、インフィニティのデジタルピアノキーライトをブランドの象徴としてあしらった。このデジタルピアノキーライトは、ゴールドの輝きを放つ。

さらにフロントには、新しいインフィニティの立体的なブランドエンブレムを添えた。スリムなヘッドライトは、フェンダーへとつながり、ビジョンQeのワイド感を強調するとともに、デジタルアート性を表現している。デジタルピアノキーのテールランプは、リアの横幅全体に配置され、エアロダイナミクスリップの中に組み込まれた。テールランプは緩やかなアーチを描いてカーブし、ボディサイドパネルと交差している。キーホルダーが近づいてくる様子をシミュレートしたアニメーションは、心のこもったもてなしでオーナーを迎え入れるための装備だ。

ボディカラーは、深みのあるブルーのベースコートに光沢のあるゴールドのハイライトを加えたシャドーブルーで仕上げられた。光と影がボディ表面で際立ち、温かみのあるゴールドのイルミネーションを引き立てている。ブルーとゴールドの表現力豊かな組み合わせは、最近刷新されたインフィニティのビジュアルアイデンティティを反映した、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る