BMW技術で進化するソリ競技、リュージュ世界選手権に挑むドイツチーム

BMWデータコーチ×リュージュ・ドイツチーム
BMWデータコーチ×リュージュ・ドイツチーム全 16 枚

第52回FILリュージュ世界選手権が1月26日、ドイツのアルテンベルクで開幕した。地元のドイツチームは主要パートナーであるBMWの支援を受け、さらなる躍進をめざしている。

ドイツボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟(BSD)は2010年から技術パートナーとしてBMWの支援を受けており、リュージュでは、自動車の研究、開発、生産からの技術移転によるデータ処理技術「BMWデータコーチ」を利用している。

BMWデータコーチは、トレーニング用ソリに取り付けられたセンサーで構成され、縦横の速度、加速度、ヨーレートなどの動的データを測定し、高解像度の記録を提供する。この技術はモーターレースの分野で既に確立されており、BMWグループとBSDは2016年からリュージュ競技への応用を磨き続けている。同じトラックでの多数のランの分析により、理想的な材料や最速の個々のレースラインを特定し、外部条件への依存関係を明らかにするデータが増え続けている。

このソフトウェアは、自身が過去に複数回ジュニア世界リュージュチャンピオンになった経歴のある、BMWグループのデータサイエンティストのユリアン・フォン・シュライニッツ博士が開発した。彼はアスリートとしての経験とデータサイエンティストとしての専門知識を活かし、スタートからフィニッシュまでの任意の瞬間における、ソリのトラック上の位置、速度、加速度、操縦動作、ドリフトなどを表示する技術を開発した。「わずかな操縦ミスも認識し、理想的なレースラインや最も有望な材料、完璧なソリセットアップを特定できる」とフォン・シュライニッツは語る。

オリンピックおよび世界チャンピオンのフェリックス・ロッホは以前からBMWデータコーチを使用しており、ワールドカップ総合首位のマックス・ランゲンハンも、今シーズンからこの技術を使用し始めた。

《レスポンス編集部》

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