メルセデスベンツ『CLEカブリオレ』発表…フル電動ソフトトップは20秒で開閉可能

メルセデスベンツ CLE カブリオレ
メルセデスベンツ CLE カブリオレ全 10 枚

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は2月6日、新型2ドアオープンカーの『CLEカブリオレ』を欧州で発表した。


◆ファブリック・アコースティック・ソフトトップを標準装備

CLEカブリオレは、2023年に発表された『CLEクーペ』のオープン版だ。『Cクラス・カブリオレ』と『Eクラス・カブリオレ』を統合して生まれたミドルクラスの4シーターオープンになる。

ファブリック・アコースティック・ソフトトップを標準装備した。カラーはブラック、レッド、グレーの3色。断熱性に優れた多層構造により、季節を問わない快適性を追求する。風切り音や走行音も低減させた。フル電動ソフトトップは、20秒以内に開閉。60km/h以下なら、走行中でも開閉できる。標準装備の電動ローラーディバイダーは、折りたたんだソフトトップをラゲッジルームから自動的に分離する。

「AIRCAP」電動ウィンドディフレクターシステムと、「AIRSCARF」ヘッドルームヒーティングシステムを標準装備した。外気温が低いときのオープントップ走行をより快適なものにしている。AIRCAPは2つのシステムから構成され、ウィンドスクリーンのウィンドディフレクターが乗員の頭上に気流を導く。これはスイッチひとつで伸びる。リアヘッドレストの後ろにある自動ウィンドディフレクターは、乱気流をより効率的に減少させる。AIRSCARFは、前席乗員の首やのどを温める気流を生み出す。

トランク容量は385リットル(幌を下ろした状態では295リットル)。60対40の分割可倒式リアシートを利用して、トランク容量を拡大することができる。

◆12.3インチと11.9インチの2つのディスプレイ

インテリアには、独立した12.3インチのフルデジタルインストルメントディスプレイ、縦型の11.9インチセンターディスプレイを装備した。11.9インチセンターディスプレイは、電動で15度から40度まで傾斜させることができ、オープン走行時の眩しさを低減することができる。オプションのダイナミック・アンビエント・ライティングでは、コックピットからドア、リアサイドパネル、リアシートの後ろまで、光の帯が広がる。ダッシュボードの上側、ベルトライン、ソフトトップの収納リッドには、ブラックの人工ナッパレザーを使用した。さらに、パッセンジャーコンパートメント全体にクロームトリムが施されている。

ボディサイズは 全長4850mm、全幅1861mm、全高1424mm、ホイールベース2865mm。ホイールベースが25mm延長された効果で、後席乗員の膝のスペースが72mm、肩と肘のスペースが19mm広くなった。これにより、従来のCクラス・カブリオレよりも室内は大幅に広いという。

専用に開発されたインテグラルスポーツデザインのフロントシートを採用している。「EASY ENTRY」機能は、後席へのアクセス性を高める。フロントシートのロック解除はレバーではなく、ナッパレザー製のループで行う。このループは背もたれの上端にある。乗車後すぐにシートベルトを締めなかった人は、中央ディスプレイのボタンを押すか、ドアを再度開閉することにより、シートベルトフィーダーを作動させることができる。さらに、シートベルトを締めていない場合に、新しい警告システムを作動させる。このシステムは、シートベルトを締めていない人が座っているシートにのみ反応する。

さらに利便性を高めるために、「KEYLESS GO」コンフォートパッケージが用意されている。ボタンを押すだけでエンジンが始動できるほか、ドアハンドルに触れるだけで、車両のドアを開錠・施錠できる。凹型のグリップは、暗闇でも方向を確認しやすいよう、照明付きとした。「HANDS FREE ACCESS」では、リアバンパーのセンサーエリアに足を向けるだけで、トランクを非接触かつ完全に自動開閉できる。

◆AIを導入したインフォテインメント「MBUX」

CLEカブリオレは、「アバンギャルドライン」仕様が標準だ。シートはブラックの人工レザー「ARTICO」で仕上げる。シルバーグレーのダイヤモンドパターンのトリムパネルを装備している。

新しいグーグル「Android」との互換システムにより、サードパーティ製アプリのインストールが可能になり、複数のアプリが車載化できるようになる。『TikTok』をはじめ、インターネットラジオ&ポッドキャストの『Audials』、ビデオ会議システム『Zoom』などが予定されている。

AI(人工知能)を導入したインフォテインメントの「MBUX」は、自動化された利便性機能で新たなレベルのパーソナライゼーションを提供する。ルーティンのテンプレートを利用すれば、例えば、寒い日に一定の気温になるとシートヒーターがオンになる。また、夜のデートでは、Bluetoothオーディオ経由でロマンチックな音楽が流れ、周囲の照明がピンクになる。ユーザーはセンターディスプレイのカルーセルからテンプレートにアクセスする。また、複数の機能や条件をリンクさせることで、独自のルーティンを作成することもできる。作成したルーティンは「マイ・ルーティン」メニューの下に表示される、としている。

《森脇稔》

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