西武鉄道、多摩川線でCBTCの試験開始---無線で列車間の安全距離を制御

・西武多摩川線でCBTCシステム試験開始

・2030年代全線導入目指す次世代技術

・踏切鳴動時間最適化など機能検証

CBTC試験車両(101系)
CBTC試験車両(101系)全 9 枚

西武鉄道は、多摩川線(武蔵境~是政駅間)にて、無線式列車制御(CBTC)システムの実証試験を行うための準備工事を完了し、2024年3月10日から走行試験を開始する。

CBTCシステムは、無線技術を用いて列車の位置と速度を常時把握し、列車間の安全距離を保つため速度を制御する装置だ。このシステムは、スマートな事業運営、高度な自動運転、踏切の鳴動時間の最適化など、技術革新の基盤として期待されている。

西武式CBTCシステムは、既存の車両や地上設備を活用し、効率的にCBTCシステムを実現するものだ。今回の試験では、このシステムの実証を進めます。検証結果や他社の動向を踏まえ、2030年代には全線での導入をめざす。

試験区間は、多摩川線の武蔵境駅から是政駅までの6駅、線路距離8.0kmだ。試験期間は2024年3月10日から2025年1月までの予定だ。試験は営業終了後の時間帯に実施される。

実証試験では、速度や距離の算出、列車検知機能、列車制御機能、踏切機能の基礎と高度化試験を行う。これにより、車上装置が正確な情報を認識し、地上装置との通信を通じて列車位置を把握し、適切な車両制御情報を更新することが検証される。また、踏切制御の変更による影響や、踏切内異常時の停止ブレーキパターンの出力も確認される。


《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る