2024年春闘でスズキが要求超えの賃上げ10%以上回答、高級外車激戦区に都内最大級の「アリーナ店」オープン[新聞ウォッチ]

スズキアリーナ世田谷
スズキアリーナ世田谷全 2 枚

持続的な賃上げの実現が焦点となっている2024年春闘は、今週3月13日が大手企業などの集中回答日。

すでにホンダやマツダなど自動車業界でも、労働組合の要求に対して高い水準の賃上げなどの満額回答で早期に決着する動きが相次いでいるが、このうち、スズキも集中回答日を待たずに先週末(3月8日)の労使交渉で、「月額10%以上の賃上げを実施する」などと回答したという。

翌9日の朝刊各紙には「スズキ、『要求超え』回答、賃上げ10%以上」などと報じられだが、労働組合が要求した水準を上回り、賃上げ率は過去最高になるそうだ。一時金(ボーナス)も、前年度より0.4か月分多い、基準内賃金の6.2か月分で満額回答したという。

大盤振る舞いは過去最高の賃上げ率ばかりではない。スズキは同時に2024年度から初任給を大幅にアップするとも発表。それによると、高校卒20万1000円(現17万9500円)、大学卒25万1000円(同22万円)、大学院卒27万3000円(同24万2000円)に引き上げるという。「トヨタ自動車の22万8000円を上回る額とし、優秀な人材の獲得につなげる」(毎日)とも伝えている。

ところで、「スズキ初任給トヨタを上回る、賃上げ10%以上実施」などと報じられたその日、東京・世田谷の環状八号線、三本杉陸橋交差点近くの広い敷地に都内最大級の「スズキアリーナ店」が新規オープンした。場所柄、付近には独フォルクスワーゲンをはじめ、メルセデスベンツ、BMWのヤナセショールームやポルシェなど、都内でも屈指の高級外車の激戦区だが、スイフトやスペーシアなどのコンパクトカーで乗り込むスズキの勝算は果たして……。

2024年3月11日付

●東日本大震災13年、防災計画2300地区作成、自助・共助普及進む避難なお3万人、関係死10人(読売・1面)

●内閣支持率20%最低更新「裏金なお説明責任」91%、共同通信世論調査(東京・3面)

●日の出町トンネル青梅市、16日開通 孤立化防ぐ(東京・18面)

●賃上げ前提に値上げを評価(日経・16面)

●ヘリ墜落原因特定できず、陸自、調査結果近く公表(日経・34面)

《福田俊之》

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