中国のスマホメーカーがEV市場へ! 新型車シャオミ『SU7』を発売

シャオミSU7発売(3月28日)
シャオミSU7発売(3月28日)全 23 枚

『iPhone』のアップルが自動車の開発をあきらめたと報じられる中、同じくスマホをはじめ家電メーカーとして知られる中国のシャオミが、自動車事業子会社のシャオミ自動車から、初の自動車でBEVの『SU7』を3月28日に市場にリリースした。

【画像全23枚】


◆フルサイズ4ドアセダン

最高速度は265km/h、0-100km/h加速は2.78秒で、先行して市場に投入されているスポーツEVを上回る動力性能だ。いっぽうサイズは全長4997mm、全幅1963mm、全高1455mm、ホイールベース3000mmという、堂々たるフルサイズ4ドアセダンだ。クーペふうのシルエットを持ち、Cd=0.196という空力特性を備える。

SU7の現地価格は、標準仕様が21万5900元(日本円単純換算で約460万円)、「PRO」仕様が24万5900元(約520万円)、「MAX」仕様が29万9900元(約640万円)で販売される。

◆「人×車×家」スマートエコシステム

SU7は、シャオミが構築しようとしている「人×車×家」スマートエコシステムの重要なステップであり、最初の具体例だ。このエコシステムでは、最先端技術と先進的な運転体験によって、総合的なモバイルスマート空間体験の実現をめざしている。Xiaomi HyperOSを基盤として、EVを含む200以上の製品カテゴリーをシームレスに統合する。エコシステムの範囲はユーザーの日常的な活動シナリオの95%以上に及ぶそうだ。

シャオミでは、 SUVのコアバリューとして電動モーター、スマートキャビン、自動運転、ハイパーダイキャスト、バッテリーの5つをあげている。ちなみに車名のSU7は「スピード・ウルトラ・セブン」の略だそうだ。

シャオミSU7(3月25日)シャオミSU7(3月25日)

◆ポルシェ・タイカン並みの動力性能

シャオミは「高級な乗り心地はパワーだけではなく、そのパワーがどれだけ迅速に反応するかも重要だ」という。高性能グレードMAXは前後に電気モーターを搭載した四輪駆動で、総出力は495kW(673ps)、トルクは838Nm。これらの数字は内燃機関だと4L・V8ターボに匹敵するとシャオミはいう。

MAXの最高速は265km/h、0-100km/h加速は2.78秒、0-400m加速は11.13秒を謳う。ポルシェのEVセダン、『タイカン』の「ターボS」の最高速が260km/h、0-100km/h加速は2.4秒(ローンチコントロール作動)、「ターボ」がそれぞれ260km/h、2.7秒だ。

プレゼンでは気温が低い時の性能低下にも触れられており、気温がマイナス15度の時、SU7の0-100km/h加速は3.38秒になって0.6秒遅くなる。いっぽうシャオミによると、テスラ『モデル3パフォーマンス』は常温時3.3秒が低温時6.35秒まで遅くなるそうだ。

SU7の航続はCLTCモードで700~810km(仕様により異なる)。MAXは15分の充電で510kmの走行距離を回復し、道路に戻ることができるという。標準仕様のSU7も、同じ時間で350kmの走行距離になる。タイカンターボの航続はWLTP複合モードで503~590kmだ。

タイカンとモデル3はプレゼンでしばしば引き合いに出された車種なので、このへんが開発時のベンチマークであり、市場での競合になるのかもしれない。

シャオミSU7発売(3月28日)シャオミSU7発売(3月28日)

◆Xiaomi HyperOSはシームレスな接続体験

運転席に座ると、3本スポークのD字型ステアリングホイールがスポーティだ。ウィンドシールドのHUDは56インチ相当という大きなもの。スマートキャビンにはスクリーンが5面装備されている。スマートフォンを車に接続することから、車を家に接続することまで、Xiaomi HyperOSはシームレスでスムーズな体験を提供する。

リアのトランク容量は517L、プラス、前に105Lを備えている。フロントのトランクルームは、内燃機関と比べて機械類の大きさが小さい、あるいは配置の自由度が大きいEVならではの特徴だ。

運転支援機能では「Xiaomi Pilot」を搭載し、ブレーキングなどを補助する。PROは画像ベースシステムを採用し、MAXではLiDARソリューションが追加される。16のアクティブセーフティ機能が装備されている。車体設計ではスチール+アルミニウム合金のケージを特徴としている。

エクステリアは9色、インテリアは4色が設定されている。グラスルーフは5.35平方メートルという広さだ。

《高木啓》

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