[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファーで音質にこだわるなら「単体サブウーファー」!?

「単体サブウーファー」の一例(ダイヤトーン・SW-G50)。
「単体サブウーファー」の一例(ダイヤトーン・SW-G50)。全 1 枚

カーオーディオシステムのバージョンアップに興味を持つドライバーに向けて、その思いを形にしようとするときに役立つ製品情報を幅広く紹介している当コーナー。現在は、「サブウーファー」に関する情報を発信している。今回は「単体サブウーファー」について解説する。

さて、前回の記事にて説明したように、クルマのドアに取り付けられるスピーカーは大きさ的な限界がある。大きくても17cm口径のスピーカーまでしか取り付けられない。しかしその大きさではもっとも低い音(超低音)までをスムーズに再生しきれない。スピーカーは振動板の口径が大きくないと良質な低音を鳴らせないからだ。ゆえにカーオーディオでは低音再生のスペシャリストである「サブウーファー」が使われることが多くなっている。

で、「サブウーファー」にはタイプ違いが3つある。「小型・薄型のパワードサブウーファー」、「ボックスサブウーファー」、「単体サブウーファー」、これらだ。なお最初の2つについては前回の記事にて言及したので、今回は最後の1つ、「単体サブウーファー」について説明していく。

「単体サブウーファー」とは、「サブウーファーユニット」が裸の状態で売られているもののことを指す。なのでこれを使おうとする場合は、これを組み付ける「ボックス」と、これを駆動する「パワーアンプ」とが別途必要となる。なので他の2つと比べて、これがもっとも導入のハードルが高い。

しかしカーオーディオ愛好家の多くは、それでもこれを使っている。それはなぜなのかというと……。

理由はズバリ、「どんな低音を鳴らすかを自らプロデュースできるから」だ。というのもスピーカーはどんな「ボックス」に組み付けるか、そしてどんな「パワーアンプ」を組み合わせるかで鳴り方が変わる。「単体サブウーファー」を使う場合には、欲しい低音を鳴らしやすくする「ボックス」と「パワーアンプ」とを自由自在に選択できる。つまり、創意工夫を発揮できる。その点が重んじられて、愛好家の多くは敢えてこれを選んでいるのだ。

ちなみにいうと、製品のバリエーションがもっとも多いのもこの「単体サブウーファー」だ。さまざまなニーズに応えるために、いろいろなメーカーがタイプの異なるモデルを多彩に用意し発売している。選択肢の幅が広いことも、愛好家がこれを選ぶ要因の1つにもなっている。

今回は以上だ。次回からは「小型・薄型のパワードサブウーファー」の選び方について説明していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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