ホンダ、中国向けにEVの新ブランド「燁」を投入、起死回生狙う[新聞ウォッチ]

ホンダが中国に投入する新ブランド「燁(イエ)シリーズ」。写真は「燁GTコンセプト」
ホンダが中国に投入する新ブランド「燁(イエ)シリーズ」。写真は「燁GTコンセプト」全 3 枚

世界最大の自動車市場の中国では、今月25日から北京国際モーターショーの一般公開が予定されているが、それにしても新型車の発表会のニュースが、一般紙の経済面を派手に飾るのは、最近では珍しい。

ホンダの中国現地法人が、中国市場で電気自動車(EV)の新ブランドを投入すると、北京市で発表したもので、きょうの朝日や産経などが、コンセプトタイプの展示車両の写真とともに大きく取り上げている。

それによると、ホンダが中国で投入する新ブランドは「燁(イエ)シリーズ」で、まず、SUV(スポーツ用多目的車)の『燁P7』と『燁S7』を24年末以降に発売。さらに、セダンタイプの『燁GTコンセプト』は25年中の発売を見込むという。

新しく開発したEV専用のプラットフォーム(車台)を採用。モーターが一つの後輪駆動とモーターが二つの四輪駆動タイプを用意したそうだ。中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)、車載電池世界最大手の寧徳時代新能源科(CATL)、音声認識大手の科大訊飛(アイフライテック)などと連携を強化し、快適性を高めたモデルを投入するとも伝えている。

また、朝日によると、ホンダの五十嵐雅行中国本部長が、発表会で「電動化をさらに加速させていくという意思を込めて新たなシリーズを展開する」と意気込んだとも報じている。だが、ホンダの2023年の中国販売は前の年に比べ10%減り、24年1~3月も6%落ち込んだ。

22年に投入したEV専門ブランド『e:N(イーエヌ)』が伸び悩んでおり、中国勢などに押されて中国販売が落ち込むなか、新ブランドの「燁」は美しく輝くという意味のようだが、名前負けしないでどこまで巻き返しを図れるのか、今後の展開を見守りたい。

ホンダが中国に投入する新ブランド「燁(イエ)シリーズ」ホンダが中国に投入する新ブランド「燁(イエ)シリーズ」

2024年4月17日付

●LINEヤフー再指導、個人情報流出、総務省、再発防止「不十分」 (読売・1面)

●株一時900円安、円154円台後半(読売・2面)

●転換2024年の働き方、路線バス消えていく、運転手不足で廃止・減便 (読売・28面)

●ホンダ、中国で新EV「燁」3車種発売へ巻き返しへ加速 (朝日・6面)

●米EVテスラが10%超人員削減 (毎日・6面)

●キオクシア年内上場へ、ファンド方針、需要拡大で資金確保 (産経・10面)

●トヨタ、愛知1工場できょうライン再開 (日経・15面)

●日産、銅不要のモーター、軽量化と低コスト両立 (日経・17面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  3. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. アルファロメオの新型コンパクトSUV『ジュニア』日本発売、ハイブリッド車が420万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る