BMWの次世代EV、『ノイエ・クラッセ』に搭載…電動ドライブユニット増産へ

BMWグループのドイツ・ランツフート工場
BMWグループのドイツ・ランツフート工場全 5 枚

BMWグループは、ドイツ・ランツフート工場の電動車両の製造施設を拡張すると発表した。次世代EV『ノイエ・クラッセ』に搭載される高度に統合された電動ドライブユニットの生産能力を高めるため、200億円を投資する。

これにより、2020年以降の同工場への総投資額は約1000億円に達する。このうち約500億円が電動モビリティのための工場拡張に充てられている。

第5世代および第6世代のアルミ製ハウジングの年間生産能力は約30%増加し、新モデル世代は同社最大のコンポーネント製造拠点のノウハウを享受することになる。新たに建設される生産ホールは3階建てで、1万2000平方mの面積に2つの生産ラインが設置される。ここでは、インジェクター鋳造プロセスを用いて生産が行われる。この方法は機械的特性が最適化された部品を鋳造し、サイクルタイムの短縮とエネルギー消費の大幅な削減、そして低温鋳造による炭素排出量の削減に寄与する。また、資源消費も減少させる効果がある。

工場はまた、複雑なサンドコアの大量生産に3Dプリント技術を導入している。これらのサンドコアは、世界中のBMWエンジン生産において6種類のシリンダーヘッドバリアントに使用され、17台のプリンターで日々最大4500ユニットを製造している。サンドコアは、排出ガスのない環境に優しい無機バインダーを使用してプリントヘッドシステムで層ごとに成形される。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  2. トヨタ『ハイラックス』新型、全方位パワートレーンで誕生…日本はディーゼルを2026年発売へ
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. 「息を呑むような美しさ」マツダ『VISION X-COUPE』に熱視線! 新時代のクーペ像にSNSでは期待の声
  5. 日産、新型SUV『カイト』予告…ブラジルで生産し世界20か国以上に輸出へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る