日産内田社長「EV市場のスピードは若干変わってきているが、戦略は変えない」

日産自動車 ハイパーフォースと内田誠社長(ジャパンモビリティショー2023)
日産自動車 ハイパーフォースと内田誠社長(ジャパンモビリティショー2023)全 8 枚

日産自動車の内田誠社長は5月9日の決算説明会で電気自動車(EV)の需要が世界的に鈍化傾向をみせていることについて「市場のスピードは若干変ってきている」としながらも、中期経営計画で掲げた電動化を含む「戦略は変えない」と強調した。

内田社長は「電動化、EVへのシフトは大きな流れとして今後も変わらないと思っている。ただそこに移行するまでのペースは一定レベルではないんだろうなと思っているし、今実際、市場でもそのスピードというのは若干変ってきているというのは我々も当然理解をしている」と述べた。

その上で「そうした異なる市場の中でEV化、電動化が進むというのは当然であって、正直それを予測するのは難しい。一方で我々が掲げた(2026年度までの新中期経営計画の)『The Arc』の戦略は変えない。ただ市場の動向、お客様の受け入れというものをよく注視しながら進めていくことが重要」との認識を示した。

さらに「電動化、EV化という話だけでなく、これは我々の考えではあるが、今後クルマが、お客様のニーズがさらに変わっていく、例えば2028年以降とした時に、多分クルマのお客様のニーズってさらに変わってくると思うので、そういうものを見据えながら今どういう準備ができるかということが重要になってくる」とも付け加えた。


《小松哲也》

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