フォルクスワーゲングループ傘下の自動車向けソフトウェア会社「CARIAD」は5月17日、複数の車両から得られるスワームデータを活用することで、EVの充電体験の向上を可能にした、と発表した。
現在のナビゲーションシステムは、レストランや駐車場、観光地などの目的地にドライバーを案内するために、POI(Point of Interests)を活用している。POIは、名前や住所、地理座標などの情報を含むデータセットだ。
CARIADでは、特に充電ポイント(cPOIs)に焦点を当てたチームが、充電フィードバックソリューションを担当している。この充電フィードバックは、スワームデータを使用して充電ステーションの情報を改善し、その利用可能性を確認し、POIデータベースを最新の状態に保つ役割を果たす。
具体的には、ドライバーが充電を開始すると、車両がその正確な位置情報をPOI管理データベースと共有する。この情報をもとに、充電ポイントの精度を検証したり、データの改善点を特定したりすることができる。改善されたデータは既存のPOI管理データベースと統合され、システムに更新される。