トヨタは充電格差の解消めざす…急速充電器を米カリフォルニアに設置

「Empact」ビジョンに基づいた米トヨタの急速充電器のイメージ
「Empact」ビジョンに基づいた米トヨタの急速充電器のイメージ全 2 枚

トヨタ自動車の北米部門は5月29日、EVの充電格差解消とモビリティの公平性を目指す「Empact」ビジョンに基づき、最初のDC急速充電器の設置地域を発表した。カリフォルニア州のボールドウィンパークとサクラメントが選ばれ、350kWの高出力充電器が設置される予定だ。

これらの充電器は、米国最大級の公共急速充電ネットワークを持つ「EVgo」が設置、所有、運営する。

トヨタのクリーンアシストプログラムは2021年に開始され、顧客の充電を再生可能エネルギーとマッチングさせることで、充電による排出量を削減している。このプログラムにより、カリフォルニア州の低炭素燃料基準から収益が得られ、その収益は州内の交通の電動化に再投資されている。

DC急速充電器が設置される都市は、「CalEnviroScreen」ツールを用いて選定された。住民の収入レベル、人口統計、空気質、EV普及の見込みなどの基準に基づいて選ばれた。ボールドウィンパークとサクラメントは、今後急速なEV成長が期待される地域であり、これらの地域に充電ステーションを追加することで、地元住民とEVドライバーを支援することができる。


《森脇稔》

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