EV用バッテリーの安全性向上へ、新試験施設を日本に開設…米UL Solutions

バッテリーの発火(イメージ)
バッテリーの発火(イメージ)全 1 枚

米国のUL Solutionsは5月28日、バッテリーエンクロージャ材料スクリーニング(BEMS)試験所を三重県伊勢市に開所した、と発表した。自動車メーカーやそのサプライヤーが、さまざまな材料の性能を比較できるようにすることで、EV用バッテリーの安全性向上を支援する。

バッテリーエンクロージャはEVの乗員保護に役立ち、エンクロージャの構成材料はバッテリーの発火時、いわゆる熱暴走が発生した場合に、安全上重要な役割を果たす。UL Solutionsが今回伊勢市に開所したBEMS試験所は、イリノイ州ノースブルックの本社に次いで2番目のBEMS試験施設となり、地域の顧客のバッテリーエンクロージャの研究開発を加速し、より安全なバッテリーの市場投入に貢献することが期待されている。

EV用バッテリーは一般的に、車両の床面に接している。これらのバッテリーを格納するために使用される材料は、熱暴走時に耐えられることを確認する必要がある。熱暴走とはバッテリーセルの内部温度が臨界レベルに達したときにリチウムイオンバッテリーで起こる連鎖反応のことで、これにより発火、発煙、超高温が発生する可能性がある。UL SolutionsのBEMS試験では、バッテリーエンクロージャ材料の熱性能・機械性能の試験方法に関する規格「UL 2596」に基づき、熱暴走発生時を模擬したバッテリーエンクロージャ材料の性能を評価する。

新しいBEMS試験所は、UL Solutionsのバッテリーエンクロージャ熱暴走(BETR)評価や、Torch & Grid(TaG)テストの実施を通じて、自動車業界によるEVの乗員保護に役立つことが期待されている。


《森脇稔》

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