EV用バッテリーの熱管理プレート、マレリが自動車メーカーに年内供給開始

マレリのEV向け「バッテリー・サーマル・プレート(BTP)」
マレリのEV向け「バッテリー・サーマル・プレート(BTP)」全 1 枚

マレリは6月4日、EV向け「バッテリー・サーマル・プレート(BTP)」の供給について、主要なグローバル自動車メーカーから長期契約を受託した、と発表した。BTPは、EVの熱エネルギー・マネジメントにおいて鍵となる製品であり、マレリが自社開発・生産する。

供給は2024年中に始まり、契約期間中に約500万ユニットに達する予定だ。この契約は、中国、北米、およびヨーロッパの市場におけるさまざまな車両プラットフォームとセグメントを含んでいる。

バッテリーが唯一のエネルギー源であるEVにおいて、バッテリーの効果的な熱マネジメントは、性能と効率を確保するために不可欠だ。熱マネジメントは、バッテリー寿命、車両の航続、駆動システムの性能、急速充電能力と不可分な関係にあり、快適なキャビン環境を維持する上でも重要。バッテリーは最大の効率を実現するために、外部温度条件に因らず常に特定の最適温度範囲内に保つ必要があり、これにより、キャビン空調並びに駆動システムからの要求に応えることができる。

これを実現するため、マレリのBTPは、「ドット・ディンプル」デザインを採用し、熱交換の最適化を追求する。特徴的な熱流体の流路デザインにより、バッテリーセルの温度を安定させるとともに優れた温度均一性を実現するという。


《森脇稔》

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