レッド内装が映える! 特別仕様の『グレカーレGT』は「マセラティの入り口に」

マセラティ グレカーレ GT 特別仕様車(手前の3台)
マセラティ グレカーレ GT 特別仕様車(手前の3台)全 50 枚

イタリア車の名門ブランド「マセラティ」の人気モデルとなっているSUV『グレカーレ』に、特別仕様車が登場した。2月に発売した日本限定車「オルトレ」と同様に「GT」グレードをベースにしながらも、これまでGTでは選ぶことのできなかった人気内装色「レッド」を採用。エントリーグレードでありながら「マセラティの世界観を凝縮した」という注目の1台だ。

◆GT×レッド内装を選べるのは日本だけ

グレカーレは『レヴァンテ』に続くマセラティのSUV第二弾として登場。伝統であるGT(グランド・ツーリング)カーとしての走行性能はもちろん、扱いやすいサイズや高い実用性を持ちながら、質感の高い内装を特徴とする。マセラティブランドの裾野を広げるべく投入されたモデルで、日本市場では実に7割が新規顧客だという。今回新たに加わった特別仕様車では、最新のマセラティならではの魅力が感じられる装備を盛り込んだパッケージとすることで、初めてマセラティに触れるユーザーを虜とすることをねらう。

マセラティ グレカーレ GT 特別仕様車マセラティ グレカーレ GT 特別仕様車

注目は「レッド」の内装色だ。シートやインパネ、ドアパネルなどに深みのある赤のレザーをあしらった。「レッドスポーツプレミアムレザーインテリア」と名付けられている通り、レザーそのものもより手触りの良い上質なものが採用され、ラグジュアリーな空間としている。

イタリア車を選ぶ顧客は、レッドをはじめとする明るい内装色を好む傾向があるというが、グレカーレではこれまで上位グレードの「モデナ」や「トロフェオ」でしかレッド内装を選ぶことができなかった。より多くの日本のユーザーにイタリア車やマセラティの世界を味わってほしい、という思いから本国に掛け合い、日本限定の組み合わせとしてエントリーグレードの「GT」×レッド内装が実現したという。

◆外装は「ブラック」がアクセント

マセラティ グレカーレ GT 特別仕様車マセラティ グレカーレ GT 特別仕様車

外装のトピックは、足回りだ。グロスブラックの21インチホイールは、マセラティのカスタマイズプログラム「フォーリセリエ(Fuoriserie)」のもので、特別仕様車として組み合わされるのは初。さらに内装色とコーディネートされたレッドキャリパーが装着されることで、マセラティならではの走りの良さも引き立たせている。マセラティをより深く味わえるフォーリセリエの入門としても魅力的なモデルと言えるだろう。

「スポーツパッケージ」をベースとしており、ウインドウトリムやマフラーエンドをはじめとしたフィニッシャーがブラックなのもポイントで、フォーリセリエホイールともマッチする。このほかにも特別装備として、「パノラマサンルーフ」、「アンビエントライト」、「オープン・ボア・ラディカ・ウッド・インテリア・トリム」、「リアタッチスクリーン付き3ゾーンA/C」、「クライメートパッケージ」が盛り込まれた。価格は1250万円と、「オルトレ」と比べると200万円近くアップしているが、特別装備の数々、そしてレッド内装の組み合わせは唯一無二。文字通り欲張りなモデルとなっている。

マセラティ グレカーレ GT 特別仕様車マセラティ グレカーレ GT 特別仕様車

マセラティジャパン ジェネラルマネージャーの玉木一史氏はこの特別仕様車を投入するねらいについて、「オルトレは35台の限定車として発表したが、非常に反響がよかった。だが、グレカーレはまだまだ知られていないと感じている。今回は限定車ではないが、オルトレと同じ考え方で、マセラティの世界観を凝縮した日本の方のためだけの、日本にしかない特別なグレカーレを提供することで、さらにブランドの裾野を広げていきたい」と語る。

◆マセラティはユーザーの感情を表現してくれる

「イタリアブランドの魅力は、そこにあるだけでも高揚するような感情的な部分も大きい。社内でも“アレグリア”という言葉を使うが、陽気さとか“Joyful”とかを意味するもので、我々のノーススター(北極星)つまり目標とするものだと本国でも言い始めている。パフォーマンスもそうだが、内外装のエレガンスさに興奮するような、そういう楽しさがイタリアブランドに共通してあると思う。その中でもラグジュアリーで、どこまでも走りたくなるような唯一無二のクルマ、皆さんの感情を表現してくれるツールがマセラティであり、このモデルがそれを伝えるきっかけになれば」(玉木氏)

マセラティジャパン ジェネラルマネージャーの玉木一史氏と「グレカーレGT 特別仕様車」マセラティジャパン ジェネラルマネージャーの玉木一史氏と「グレカーレGT 特別仕様車」

7月には、東京・目黒に新しいCI(コーポレート・アイデンティティ)を導入した日本第一号店がオープンする。新CIによる店舗はブティックスタイルが特徴で、“アトリエ”と呼べるものになるという。フォーリセリエを楽しみながら選べるような空間で、従来のクルマを買うためだけのディーラーとは一線を画したものになる。「マセラティのクルマは、とにかく見て触って頂きたい」と玉木氏は話す。新しいグレカーレに出会う良い機会となるかもしれない。

なお、今回の特別仕様車は希望のボディカラー(全5色)さえ合えば、即納が可能だという。納期が気になる購入検討層にとっても朗報といえそうだ。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る