2024年第1四半期における乗用電気自動車(EV)グローバル市場の動向が明らかになった。カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケーは6月19日、「EV Market Tracker」による最新調査を発表致した。
バッテリーEV(BEV)は前年同期比で7%の穏やかな成長を見せた一方、プラグインハイブリッドEV(PHEV)は前年同期比で46%もの大幅な成長を遂げたという。
地域別に見ると、中国が引き続きグローバル市場のリーダーであり、EV販売量は前年同期比で28%増加した。これに対し、米国のEV販売は前年同期比で2%の控えめな伸びにとどまった。特に米国のBEV販売は前年同期比で3%減少している。
EV業界をリードするテスラやBYDは、BEVの製造コスト削減を進め、競争力のある価格を設定しており、この低価格戦略が、フォードやゼネラルモーターズ(GM)などの従来の自動車メーカーにプレッシャーを与えている。これらのメーカーは競争力のある価格帯でBEVを市場に投入したが、大きな損失に直面している。
この損失に対処するため、従来の自動車メーカーはBEVの販売目標を修正し、PHEVの販売を優先している。各社がBEV製造コストを下げられるようになるまで、PHEVの普及が進むと考えられる。