5年間劣化ゼロ! CATLがエネルギー貯蔵システム「TENER」を発表

CATLが5年間劣化ゼロを達成する大量生産可能なエネルギー貯蔵システム「TENER」を発表
CATLが5年間劣化ゼロを達成する大量生産可能なエネルギー貯蔵システム「TENER」を発表全 2 枚

中国のバッテリーメーカーのCATLは6月19日、世界初となる5年間劣化ゼロを達成する大量生産可能なエネルギー貯蔵システム「TENER」を発表した。5年間で電力と容量の劣化がゼロだという。

欧州最大のバッテリーとエネルギー貯蔵システムの展示会「ees Europe」で発表された。

TENERエネルギー貯蔵システムは、高度なバイオニックSEIと自己組織化電解質技術を用いて、5年間で電力と容量の劣化ゼロを実現するという。また、リチウム金属の反応性と熱暴走のリスクに対処し、長期的な安定性と安全性を確保しているとする。

TENERは、エネルギー密度430Wh/Lの「CATLのLシリーズセル」を利用し、20フィートコンテナで6.25MWhの容量を持つ。これにより、単位面積当たりのエネルギー密度が30%向上し、ステーション全体の設置面積を従来比で20%削減できる。

CATLは、技術開発、プルーフテスト、運転監視、安全故障分析など、TENER専用のエンドツーエンドの品質管理システムを確立した。この管理システムは、様々なシナリオの安全目標を定め、それらを満たすための技術を発展させる。さらに、AIを活用したリスク監視と早期警戒対策を通じて、システムの動作を継続的に監視し、安全設計の目標を検証し、継続的な最適化を行う。


《森脇稔》

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