[音響機材・チョイスの勘どころ]「単体サブウーファー」の細かなスペックの見極め方を解説!

「単体サブウーファー」の一例(フォーカル・SUB 25 KXS)。
「単体サブウーファー」の一例(フォーカル・SUB 25 KXS)。全 1 枚

カーオーディオシステムを進化させることに興味を抱くドライバー諸氏に向けて、その思いを実行に移そうとするときに役立つ製品情報をさまざま発信している当連載。今回はその最終回として、「単体サブウーファー」のスペックの見極め方について説明していく。

さて、低音増強を図ろうとするとき、愛好家からは「単体サブウーファー」が選ばれることが多い。これを使おうとするときには別途サブウーファーボックスと外部パワーアンプとが必要となるので導入のハードルは上がるが、それらに何を使うかで低音の鳴り方を自らプロデュースできる。マニアからはそこのところが重んじられているというわけだ。

で、それを選ぶ際にまず考えるべきは前回の記事にて説明したとおり「口径」だが、それ以外で気にするべきは何かというと……。

その1つ目は「インピーダンス」だ。これは日本語で言うと「抵抗値」で、この数値が小さくなるとより多くの電気が流れることとなるのでパワフルに鳴らしやすくなる。ただし小さいほど良い、という単純な話でもない。というのは「抵抗値」が少ないモデルを鳴らそうとするときには、外部パワーアンプがそれに対応している必要がある。なので、鳴らせるか否かも合わせて考える必要がある。

そしてもう1つ、「ボイスコイル」のタイプ違いも見極めるべきポイントとなる。で、「ボイスコイル」はタイプ違いが2つある。1つが「シングルボイスコイル」でもう1つが「ダブルボイスコイル」だ。

基本的にはパワフルに鳴らそうとするモデルでは「ダブルボイスコイル」が採用されている場合が多いが、これについても実際は「システム構築の都合」にて選択されることが多くなる。

例えば使用する外部パワーアンプが「ブリッジ接続」に対応していない場合には、「ダブルボイスコイル」のモデルが使いやすい。出力の1chずつを1つずつの「ボイスコイル」に繋げられるからだ。

また、「単体サブウーファー」を複数発使いしようとする際にも、「ボイスコイル」のタイプが問題となる。というのも、複数の「単体サブウーファー」を並列接続すると全体の「インピーダンス」が下がり直列接続すると全体の「インピーダンス」が上がる。なので何発使いたいか、そしてそれらを何Ωで鳴らしたいかを勘案して、「ボイスコイル」のタイプが選択されることとなる。

なお、その他のスペックはそれほど気にする必要はない。スペックよりも、鳴り方の個性を見極めて選択したい。そのあたりについてはシステムアップを依頼する「カーオーディオ・プロショップ」から助言を得よう。それを参考にして、予算と欲しいサウンドとを鑑みながら、マイベストを選択しよう。

《太田祥三》

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