小池都知事“逃げ切り”3選、都議補選は自民2勝6敗で岸田政権に痛手[新聞ウォッチ]

3回目の当選を果たした小池百合子東京都知事(資料画像)
3回目の当選を果たした小池百合子東京都知事(資料画像)全 2 枚

「七夕の日」(7月7日)の日本列島は、太平洋高気圧に覆われ、各地で厳しい猛暑というか、酷暑に見舞われた。静岡市では全国で今年初めて40度台を突破したほか、東京都でも八王子市で37.2度を観測するなど、各地で軒並み最高気温35度以上の猛暑日となったという。

そんな酷暑の中、人口1400万人を抱える首都の東京では、任期満了に伴う東京都知事選の投開票が行われたが、無所属現職の小池百合子氏が、広島県安芸高田市の元市長石丸伸二氏、立憲民主党、共産党、社民党が支援した元参議院議員の蓮舫氏らを抑えて大差で逃げ切り、3回目の当選を果たした。

きょうの各紙も「小池都知事3選」を1面トップで報じたほか、総合面や社会面などに分析記事を掲載。さらに6紙すべてが社説のテーマにも取り上げている。

各紙の見出しをみると、例えば、読売は「課題山積の都政をどう率いる」。朝日は「改めるべき点を忘れずに」。毎日は「おごらず課題の再点検を」。産経は「『首都防衛』の公約実行を」。東京は「批判に応えるかじ取りを」。そして日経は「東京の持続性と競争力高める3期目を」としながも「勝利に安堵する余裕はない」(朝日)などの厳しい指摘もみられる。

いずれの社説も「言い得て妙」の一言に尽きるが、東京では都知事選挙とあわせて、9選挙区で都議会議員の補欠選挙の投票も行われたが、裏金事件による逆風を受ける自民党は選挙前を下回る2議席の獲得にとどまり、「自民2勝6敗」となったという。「4勝以上」とした勝敗ラインを大きく下回り、「岸田政権にとっては痛手となりそうだ」(読売)とも伝えている。

一方で、都知事選の投票率は60.62%で、前回の55.00%に比べると5.62%も上回ったのは、裏金政治にうんざりする有権者にとってはせめてもの救いだろう。

2024年7月8日付

●小池都知事3選、都議補選、自民2勝6敗 (読売・1面)

●新車販売台数13.2%減、国内上半期認証不正響く(読売・2面)

●静岡40度、全国で今年初、猛暑日、最多244地点 (産経・21面)

●投票率60.62%、前回比5ポイント超増、期日前投票最多215万円(東京・3面)

●二輪・三輪・四輪、インドに電動化の波(日経・27面)

《福田俊之》

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