プジョーやオペル、サウンドハウンドの生成AI導入…欧州17市場の12言語に対応へ

サウンドハウンドAI社のChatGPT技術を統合した音声アシスタント「SoundHound Chat AI」
サウンドハウンドAI社のChatGPT技術を統合した音声アシスタント「SoundHound Chat AI」全 2 枚

サウンドハウンドAI社は、最新のChatGPT技術を統合した音声アシスタント「SoundHound Chat AI」を、プジョー、オペル、ボクスホールが導入すると発表した。

この新しい音声アシスタントは、オーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスを含む11の欧州市場で展開される。2024年7月中に、17市場で12の異なる言語に対応する予定だ。

サウンドハウンドAIの生成AI技術を統合した音声アシスタントは2024年3月、ステランティス傘下のDSオートモビルが、初採用。ステランティスはプジョー、オペル、ボクスホールの車両にもこの技術を拡大し、インタラクティブな知識発見、リアルタイムデータ、車内操作の簡便化を実現している。

この技術は2024年7月から3ブランドの車両に搭載され、既存のモデルにもオンデマンドで提供される。ディーラーを訪れる必要はなく、無線でのアップデートが可能だ。

SoundHound Chat AIの導入により、ドライバーと乗員はナビゲーションの管理、通話、スポーツの結果や天気予報のリアルタイムアクセスなど、幅広い機能をハンズフリーで操作できるようになる。ChatGPTの統合により、歴史的事実の質問や子ども向けの物語の作成など、さまざまなトピックについて質問でき、移動をより情報豊かで楽しいものにする。

ユーザーは詳細な質問をし、会話を続けることができ、外部の知識源や車内の操作とシームレスに連携する。例えば、「パリからボルドーまでの最も景色の良いルートは?」「その途中の歴史的な名所は?」「最寄りの電気自動車充電ステーションを探して」などの質問が可能だ。

サウンドハウンドのデータによれば、使用頻度が6倍に増加し、DSオートモビルでは50%のインタラクション増加が報告されている。また、未解決リクエストが5分の1に減少した。これは、ドライバーやメーカーの間で高度なAI音声アシスタントの需要が高まっていることを示している。

サウンドハウンドAIは、会話型インテリジェンス技術を手がけており、音声AIソリューションを提供している。同社の技術は、自動車、テレビ、IoT、カスタマーサービス業界などで使用されており、年間数十億回のインタラクションを処理している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  3. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  4. 取り付け約10秒、カーメイトが『カローラクロス』『メルセデスベンツ』各車純正ミラー専用設計の「ワイドリアビューミラー」を発売
  5. 次期トヨタ『ハリアー』は新エンジンの恩恵でフォルムが大変化…スクープ記事ベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る