ビンファストのEV販売92%増、世界市場への進出を加速 2024年上半期

ビンファスト VF 3
ビンファスト VF 3全 3 枚

ビンファスト(VinFast)は7月12日、2024年上半期(1~6月)の世界EV販売の結果を発表した。総販売台数は2万1747台。前年同期比で92%の大幅な増加を記録した。

写真:ビンファストのEV

同社はベトナムで小型SUV『VF 3』の予約注文を開始し、記録的なオーダーを達成。インドネシアでは、ディーラーを開設し、『VF e34』および『VF 5』モデルの販売を開始した。

さらに、タイとフィリピンに進出し、ヨーロッパでは発達したカスタマーケアネットワークを背景に納車を開始し、中東にも進出。インドで初の工場の建設を開始し、グローバルな販売ネットワークを拡大するなど、積極的な攻勢が続く。

2024年第2四半期(4~6月)には1万2058台のEVを納車し、前四半期比で24%、前年同期比で26%の増加を示した。経済的な逆風や世界的なEV市場の不確実性が続く中、同社はより慎重な見通しを持つ必要があるとしている。

同社は2024年に約8万台のEVを納車することを目標としており、これは2023年の3万4855台から2.3倍の成長を見込んでいる。同社は、グローバルな経済環境とEV市場の進展に対応するため、現実的で慎重な戦略を採用することを決定した。この戦略は、資本とリソースの最適な管理を可能にし、リスクを最小限に抑えるために、潜在的な市場をより選択的に狙うことを重視している。

ベトナム国内市場での強固な基盤を活かし、ガソリン車からEVへの急速な移行を捉えることで、成長の勢いを加速させる。同社のベトナムでの強みには、充実した充電ステーションシステム、多様な製品ラインナップ、柔軟なバッテリーサブスクリプション、そして信頼と顧客ロイヤルティを築くアフターサービスが含まれている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  5. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る