マツダの3ローターターボをマクラーレンに搭載!? 「マッドマイク」驚愕の新ドリフトマシンは1000馬力

マクラーレン『P1』にマツダのロータリーエンジンを積んだ1000hpのドリフトハイパーカー
マクラーレン『P1』にマツダのロータリーエンジンを積んだ1000hpのドリフトハイパーカー全 4 枚

「マッドマイク」ことマイク・ウィデット選手が7月11~14日に英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」において、マクラーレン『P1』にマツダのロータリーエンジンを積んだ1000hpのドリフトハイパーカーを初公開した。

同車は、英国の自動車工学のスペシャリスト、ランザンテとの共同開発によるもの。このプロジェクトは、マッドマイクがグッドウッドにドリフト競技を紹介してから10周年を記念して行われた。100日間という短期間で、最も劇的で野心的な車両を作り上げるという挑戦が始まった。

3.8リットルV8ツインターボエンジンを搭載していたマクラーレンP1を、マッドマイクのシグネチャースタイルに合わせて、カスタムビルドの3ロータービレット20Bターボエンジンに換装した。

マクラーレン『P1』にマツダのロータリーエンジンを積んだ1000hpのドリフトハイパーカー(動画スクリーンショット)マクラーレン『P1』にマツダのロータリーエンジンを積んだ1000hpのドリフトハイパーカー(動画スクリーンショット)

このエンジンは、マッドマイクがこれまでのドリフトビルドで使用してきたロータリーエンジンの中でも最も強力なもの。オリジナルのトランスミッションを保持しつつ、特注のトランスファーケースを設計・製作し、エンジンとシーケンシャルギアボックスを接続した。また、カスタムアップライトやステアリングラック、特注ホイール、ハルテックECU、ダッシュボード、油圧ハンドブレーキなど、多くの改良が施された。

さらに、ボディキットデザイナーのロケットバニーと協力し、『P1 GTR』のボディワークを強調するデザインも取り入れた。これらの改良を経て、マッドマイクはニュージーランドのハンプトンダウンズ・モータースポーツパークでテスト走行。その後、多くのプライベートテストを経て、最終的にオークランド空港からイギリスへと送り出された。ランザンテのチームが待つイギリスで、さらなるイベントやプロジェクトに向けた準備が進められた。

このロータリーエンジンは、20B MadLabビレットで、ペリフェラルポート3ローター、ターボチャージャー付き2.0リットル。エンジン出力は1000hpだ。ターボチャージャーはギャレット製のG45でツインTurboxmartウェイストゲートが付く。トランスミッションは、クアッドプレート5インチカーボンクラッチにX-Trac製シーケンシャル6速を組み合わせている。

《森脇稔》

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