3分でEVバッテリーを交換、NIOが欧州で50番目の交換ステーション開設

NIOのバッテリー交換ステーション
NIOのバッテリー交換ステーション全 2 枚

中国のEVメーカーのNIO(蔚来汽車)は7月16日、欧州で50番目となるバッテリー交換ステーションを、ノルウェーのオスロ東部に位置するブリンに開設した、と発表した。

この新しいステーションは第3世代のもので、1日に最大408回のバッテリー交換が可能で、21個のバッテリーを保管できる。

NIOは2022年に欧州初のバッテリー交換ステーションをノルウェーで開設して以来、急速にネットワークを拡大している。過去1か月だけでも5つの新しいステーションが稼働を開始し、現在では中国、デンマーク、スウェーデン、ドイツ、オランダ、ノルウェーの6市場で合計2495のステーションを運営している。これまでに4800万回以上のバッテリー交換が行われており、そのうち7万1400回は欧州での実績だ。

NIOのバッテリー交換サービスは、EVの利用をより便利にし、バッテリーの劣化や航続の不安を軽減することを目的としている。バッテリー交換は完全に自動化されており、約3分で完了するため、ユーザーは車から降りる必要がない。

また、NIOはBattery-as-a-Service(バッテリーレンタル)を用意しており、これにより初期コストを削減し、バッテリーの健康状態を常にチェックすることで安全性を確保している。バッテリー交換ステーションは最適な充電を行い、バッテリーの寿命を延ばし、競争力のあるエネルギー価格を実現する。

さらに、NIOは欧州全体で60万基以上の充電ポイントを提供するため、第三者の充電ステーションとも連携している。これにより、ユーザーは柔軟な充電オプションを利用できる。

NIOは、電力網の安定性を支えるために、スマートなバッテリー交換ステーションを活用しており、デンマークの電力網をサポートしている。今後はオランダや他の欧州市場にも拡大する予定だ。

NIOは、ジーリー(吉利)や長安汽車などの企業と戦略的パートナーシップを結び、バッテリー交換技術の開発と普及を加速させている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  4. 「欧州のカローラになりそう」ルノーの最新ハイブリッドコンパクトに日本のファンも熱視線!
  5. 『ゴルフGTI』史上最強モデル、6月20日デビューへ…ニュルでVW車最速タイム記録
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る