【鈴鹿8耐】早くも波乱のスタート! ヤマハvsスズキの戦いに? 元8耐ライダーが見どころを解説

トップ10トライアルで1位となった「#1 YART-YAMAHA」
トップ10トライアルで1位となった「#1 YART-YAMAHA」全 16 枚

バイクファン、レースファン必見の夏の風物詩、「鈴鹿8耐」(“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会)決勝が7月21日、11時30分にスタートした。鈴鹿サーキットは午前9時の時点ですでに39度を記録する暑さに。前日までの予選では転倒も相次ぎ、波乱が予想されるレースだが今年の見どころとは? 元8耐ライダーの北川圭一氏が語った。

【鈴鹿8耐】早くも波乱のスタート

20日に行われたトップ10トライアルの結果は以下の通り。ヤマハ『YZF-R1』を駆る「#1 YART-YAMAHA」がポールポジションを獲得していた。

1位:#1 YART-YAMAHA
2位:#2 DUCATI Team KAGAYAMA
3位:#30 Team HRC with Japan Post
4位:#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM
5位:#12 ヨシムラ SERT Motul
6位:#73 SDG Team HARC-PRO. Honda
7位:#76 AutoRace Ube Racing Team
8位:#5 F.C.C. TSR Honda France
9位:#17 Astemo Honda Dream SI Racing
10位:#71 Honda Dream RT SAKURAI HONDA

決勝スタート直前、スズキブースで元8耐ライダーの北川圭一氏が、今年の8耐の見どころを語った。

元8耐ライダーの北川圭一氏がスズキブースで今年の8耐の見どころを解説元8耐ライダーの北川圭一氏がスズキブースで今年の8耐の見どころを解説

まずは39度(現地計測)という気温について、「ここ最近の鈴鹿8耐は、あまり暑くなかった。久しぶりに暑い8耐。やっと8耐らしくなってきたなと。ただライダーは1スティント1時間くらい走るわけです。めちゃくちゃつらいし大変。それにこれだけ暑いとタイヤが全くグリップしないんです。路面温度が50度を超えるとグリップがかなり低下するんですけど、この気温だと55度を超えてくるはず。そうなると溶けちゃって何を履いても一緒。(気温がピークになる)14時くらい、そのあたりでアクシデントが続出するんじゃないかと」と注目ポイントを語る。

トップ10トライアル1位の「#1 YART-YAMAHA」は今年の本命だというが、そのトップ10トライアルでは第3ライダーが大クラッシュ。「ポールポジションでよかったね、と思っていたけど、本命とはいえ喜んでばかりもいられない」と予断を許さない状況だという。「20日の予選まではSERT Motul(#12 ヨシムラ SERT Motul)が1ポイント差でランキングトップだった。トップ10トライアルの結果、3ポイントの差がついて逆転された。3ポイントの差はわずか。決勝でどうなるか」。

#12 ヨシムラ SERT Motul(鈴鹿8耐2024)#12 ヨシムラ SERT Motul(鈴鹿8耐2024)

また鈴鹿8耐は最初の1時間、つまり1スティントが重要だと北川氏は語る。「1スティント目の転倒が一番多い。見せ場ですからね。ライダー、いっちゃうんですよね(笑)。抑えられないんですよ」。いかに1スティントを転倒なく、上位に食い込んでいけるかが勝利の鍵だという。

注目のチームは。

「予選順位からいえばYART-YAMAHAが速いという印象。ドゥカティ(#2 DUCATI Team KAGAYAMA)も速い。めちゃくちゃ速いんですけど、最初だけだと思う。ドゥカティ本社からのサポートも手厚いみたいだけど、スプリント(短距離レース向け)車で作っている。だから耐久を考えてバイクを作っていないので8時間は保たないんじゃないか。これで勝ったら本当にすごいこと」

#1 YART-YAMAHA(鈴鹿8耐2024)#1 YART-YAMAHA(鈴鹿8耐2024)

続いてホンダ勢の「#30 Team HRC with Japan Post」。「予選は3位だった。MotoGPライダー連れてきてこのタイムかよ、とは思っていますが、3番手、4番手のタイムだけどマシンが速い。予選では出てきていないけど、8時間走ると速いのでは」。

総合的には、「パーマネントチームでいうとYART-YAMAHAとヨシムラ SERT Motulの戦いだと思う。それにTeam HRCを加えた3チームでの戦いになるんじゃないか」と大予想。また、バイオ由来燃料やサステナブルアイテムで実験クラスに初参戦する「#0 チームスズキCNチャレンジ」が完走できるかにも注目だという。果たして結果は。

スタート直後、一時BMWが先頭を走るという鈴鹿史上でも類を見ない展開になったほか、クラッシュも続出するなど早くも波乱の予感。チェッカーフラッグは19時30分。ひと時も目を離せない。

《宮崎壮人》

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