パナソニック、低環境負荷ニッケル技術を共同開発へ

パナソニックエナジーがオーストラリア連邦科学産業研究機構と低環境負荷ニッケル技術を共同開発
パナソニックエナジーがオーストラリア連邦科学産業研究機構と低環境負荷ニッケル技術を共同開発全 1 枚

パナソニックエナジーは7月19日、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)と、リチウムイオン電池製造に欠かせない原料のニッケルに関して、新たなニッケル鉱加工技術の開発を目的とした共同開発契約を締結した、と発表した。

この連携により、将来的なオーストラリア産のニッケル資源の活用ならびに低コスト・低環境負荷の新規原料の創出およびサプライチェーンの構築を目指す。

現在のグローバル市場において、ニッケルの生産量はインドネシアなどがリードしている一方、ニッケル鉱の埋蔵量に関してオーストラリアは世界第2位を誇る。今後需要が拡大するリチウムイオン電池の製造において、特に高容量電池向けの正極材の原料として欠かせないニッケルを低環境負荷のプロセスで生産することは重要であり、電池用途を中心としたニッケルの利用拡大においてオーストラリアは非常に重要な役割を担うことが期待されている。

CSIROは、オーストラリアの総合研究機関であり、産業化を見据えた技術開発に強みを有する。農業、環境、情報通信、保健、材料、製造、鉱物、エネルギー等の広範囲の技術開発に取り組んでおり、特に鉱物に関する研究・技術開発においては業界をリードしている。

今回の共同開発では、CSIROの有する鉱物加工に関する知見と、パナソニックの有する電池材料に関する知見を組み合わせることで、電池用途に最適な新たなニッケル鉱加工技術を開発し、オーストラリアでのニッケル産業の更なる拡大を図ると共に、パナソニックの将来の生産拡大に向けた高品位のニッケル資源の確保を目指している。

《森脇稔》

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