『ウニモグ』に水素エンジンを搭載!特殊車両のパワートレインを置き換えるプロジェクト

メルセデスベンツ『ウニモグ』に水素エンジンを搭載したプロトタイプ
メルセデスベンツ『ウニモグ』に水素エンジンを搭載したプロトタイプ全 3 枚

メルセデスベンツのスペシャルトラックスとメルトルバウアー・バウマシーネン・フェアトリーブスは7月23日、特殊車両向け水素燃焼エンジンの研究を目的とした「WaVe」開発プロジェクトの一環として、2つのプロトタイプを共同で発表した。

水素エンジンを搭載した『ウニモグ』

ドイツ・バイエルン州の工場敷地内で、『ウニモグ』の試験車両とクローラーがその走行および作業性能を実演した。この実演は、ドイツ連邦経済・気候行動省の支援を受けたプロジェクトの終了時に行われたもので、メルセデスベンツのスペシャルトラックスとメルトルバウアーは他の16のコンソーシアムパートナーと共に2つの水素燃焼エンジンを開発した。

ウニモグの試験車両は、1年以上にわたり様々なテストに使用されてきた。ダンプトラッククローラーは2024年春に稼働を開始し、初期の用途特定テストでもその性能を証明している。

特別に改造された『ウニモグU 430』は、低床トレーラーでクローラーをイベント会場まで運搬した。短い走行後、開発者たちは移動式水素燃料補給ステーションでの補給プロセスを実演。ウニモグはまた、シュミット社製のフロントマウントスイーパーを使用して作業運転も実演した。

メルセデスベンツ『ウニモグ』に水素エンジンを搭載したプロトタイプメルセデスベンツ『ウニモグ』に水素エンジンを搭載したプロトタイプ

この種の車両では、走行中にパワーテイクオフを介して機器を操作することが求められる。WaVeプロジェクトチームは、水素燃焼エンジンがこのような用途に特に適していることを示した。水素燃焼の推進コンセプトは、走行および作業時に低排出を実現しつつ、一貫した高出力を確保する。

エンジンは、もともとの中型エンジンを特別に水素パワートレイン用に改造したもので、カスタマイズされたピストン、水素対応の吸気システム、最適化された点火システムが使用されている。ウニモグのエンジンは約290hp/1000Nmを発揮し、300hpのディーゼルエンジンと同等の出力とトルクを持つ。クローラーも同様の性能を持ち、燃料タンクには14.5kgの水素が700barで保持される。クローラーは16立方mの荷台容量を持ち、30トンの積載量を誇る。

WaVeプロジェクトは、2021年7月に開始され、産業界と科学界の18のパートナーが参画している。プロジェクトの目的は、作業機械向けの水素ベースの駆動システムを開発し、従来のディーゼルエンジンを置き換えること。水素駆動の車両と作業機械は、ドライブトレインコンポーネントにわずかな変更を加えるだけで、現在のディーゼルエンジンと似た方法で使用できることが示された。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. パナソニック ホールディングス・人事情報 2026年4月1日付・6月22日付
  2. トヨタ「究極のGRカローラ」世界初公開、『GRMNカローラ』2027年日本発売へ
  3. 三井金属の固体電解質「A-SOLiD」、全固体電池に採用決定…2027‐2028年の実用化めざす
  4. ダイハツ『ロッキー』が3列7人乗りSUVに!?「ロッキースペース」登場の可能性は
  5. トヨタ『カローラクロス』次期型は「RAV4」似に? 最終デザインはこれだ!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ホンダ「2026ビジネスアップデート」…次世代HV15車種投入、2029年度営業利益1兆4000億円
  2. 「電気バス」でつながる聖地・高野山、導入の裏にあった合理的な理由
  3. 【調査レポート】自動車パワートレインの現実解(米・欧・中・日・印)~BEV踊り場におけるPHEV・合成燃料の再評価~
  4. AIドライブレコーダーで道路損傷を自動検出、「道路巡回ソリューション」共同開発…電気興業とサイバーコア
  5. ダイフク、520億円の成長投資でマザー工場再開発とドイツ企業買収…2030年に売上高1兆円へ
ランキングをもっと見る