ゼンヴォの新型ハイパーカー『オーロラ』、空力設計のエキスパートと再び協力…最高速450km/hを実現

ゼンヴォオートモーティブ・オーロラ
ゼンヴォオートモーティブ・オーロラ全 5 枚

デンマークのゼンヴォオートモーティブ(Zenvo Automotive)は7月23日、新型ハイパーカー『オーロラ』の開発において、空力設計を専門に手がけるエアロタックと再び協力した、と発表した。

オーロラは「極限の均衡」をコンセプトに設計され、各要素をバランスよく最適化することを目指している。

『TS1 GT』、『TSR』、『TSR-S』プログラムでもエアロタックの協力を得ており、今回のオーロラでもその専門知識を活用する。エアロタックは2017年に設立され、空力設計の分野で成長を続けている。今回の協力では、オーロラの空力性能を最適化するためのシミュレーションを実施した。

エアロタックは、ゼンヴォのデザイン精神を尊重しつつ、緊密な協力を重視する。専門チームは、シミュレーションの具体的な目標を設定し、車全体のデザインを見直し、特定のエリアを分離して分析する。この初期プロセスの結果から、改良と強化が試みられ、ゼンヴォの最適化目標を達成しつつ、車の独自のデザインを維持する。

シミュレーションプログラムの一環として、エアロタックは全てのシミュレーションにおいて詳細な矢印マップとX線画像を含め、透明性のある報告を行った。これにより、オーロラは強風、雨、丘の頂上を越える際や高速でのカーブ走行など、あらゆるシーンで予測可能な性能を発揮することが保証されるという。

デンマークのプラエストで手作りされるオーロラは、デンマークのデザイン原則にインスパイアされ、6.6リットルのフレックス燃料対応、4個のターボチャージャー付きV12エンジンを搭載し、1250hpを発揮する。オーロラでは、このV12エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドパワートレインを搭載する。ツーリング仕様の「Tur」グレードの場合、フロントの2つのモーターとリアのシングルモーターが最大で600hpのパワーを引き出し、システム全体で1850hpのパワーと173.3kgmのトルクを獲得する。このユニークなパワートレインは、公道での使用を想定して設計されたもので、公道走行が可能なV12エンジンとしては世界最強という。

トランスミッションはパドルシフト付きの7速。乾燥重量は1450kg。0~100km/h加速2.3秒、最高速450km/hの性能を実現している。この特注のパワープラントと専用のテスト車両の開発は、現在も進行中だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  3. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  4. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る