[カーオーディオ 逸品探究]名門スピーカーブランド「DLS」の定番ライン『リファレンスシリーズ』の魅力を解析!

DLS・RC6.2Q
DLS・RC6.2Q全 4 枚

カーオーディオ市場の中で特別な存在感を放つ“逸品”を毎回1つずつ取り上げ、それらが“逸品”たり得ているゆえんを紐解いている当連載。今回はスウェーデン発の人気スピーカーブランド「DLS」のスタンダードライン、『リファレンスシリーズ』にスポットを当てる。

◆“ハイエンドスピーカーブランド”というイメージが強い「DLS」。しかし実のところは…

まずは「DLS」について説明しよう。同ブランドは、北欧スウェーデンに本拠を置く世界的なスピーカーメーカーだ。ちなみに同社は近年、パワーアンプの意欲作もリリースしてはいるものの、スピーカーに強みを発揮する。

特に、長きにわたって同社の看板を張ってきたハイエンドスピーカーシリーズ『スカンジナビア』は、日本のカーオーディオフリークの間でも認知度が高い。そして同シリーズの印象度が強いがゆえに「DLS」は、ハイエンドスピーカーブランドとイメージされがちだ。

しかしながら同社は実は、スタンダードラインからエントリーシリーズに至るまで、幅広くスピーカーを用意している。で、その中でのスタンダードラインとして入門者から中級者までに幅広く使われているのがこの、『リファレンスシリーズ』だ。

DLS・RZ6.2QDLS・RZ6.2Q

◆シリーズ内には、個性豊かな4つのセパレート2ウェイキットが名を連ねる!

では、『リファレンスシリーズ』のラインナップを紹介していこう。同シリーズには4つのセパレート2ウェイキットが顔を揃える。それぞれの機種名と価格は以下のとおりだ。

●16.5cmワイドバンドツイーター2ウェイスピーカーキット『RZ6.2Q』(税抜価格;9万6000円)
●16.5cm2ウェイスピーカーキット『RC6.2Q』(税抜価格;7万円)
●16.5cmスリムタイプ2ウェイスピーカーキット『RCS6.2i』(税抜価格;6万円)
●13cmスリムタイプ2ウェイスピーカーキット『RCS5.2』(税抜価格;5万8000円)

この中でのスタンダードモデルは、『RC6.2Q』だ。同機のツイーターは28mmのシルクドームタイプで、ウォームで豊潤な高音を奏でられる。一方ミッドウーファーの振動板はアルミ製で、シャープな中低音を再生可能だ。ちなみにミッドウーファーの取り付け深さは75mmだ。このクラスのモデルとしては厚めで、つまりは磁気回路とフレームがしっかりとした作りとなっていて安定したサウンドを再現可能だ。

DLS・RCS6.2iDLS・RCS6.2i

◆コーン型ワイドツイーターや、超薄型ミッドウーファーもラインナップ!

そして、同シリーズ中でのトップエンドモデルとなるのは『RZ6.2Q』だ。なお当機はツイーターに特長がある。50mmのコーン型で、通常のツイーターと比べてワイドレンジだ。ちなみに当機のクロスポイントは1.5kHz(『RC6.2Q』のそれは4kHz以下)。一般的な2ウェイスピーカーと比べて高中域までをツイーターにて再生できるので、結果ツイーターから多くの情報を受け取れる。ゆえにサウンドステージがリアルに目前に展開しやすい。

一方残りの2モデルは、ミッドウーファーが薄型であることが特長だ。『RCS6.2i』のミッドウーファーの取り付け深さはなんと、わずか45mmしかない。ここまでスリムであれば、ほどんどの車種でドアの内張りパネル内にすっきりと装着可能だ。

なおこの2モデルは、ミッドウーファーの振動板にはファイバーグラスが採用されている。そしてこれら2モデルのクロスポイントは、5.5kHzとなっている。

手応えあるミドルグレードスピーカーを探しているというのなら、「DLS」の『リファレンスシリーズ』の各機は格好のターゲットとなるはずだ。要注目。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る