東証、歴代2番目の大幅下落、週明けも「波乱含み」の展開に[新聞ウォッチ]

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パリ五輪も開幕から10日が過ぎて、深夜には男子ゴルフで松山英樹選手が銅メダルを獲得。ゴルフでの日本男子のメダルは史上初だそうだが、また、未明にはフェンシング男子フルーレ団体の決勝で日本がイタリアに勝利し、金メダルを獲得するなど、連夜の寝不足気味でも日本選手団の活躍ぶりに胸がときめく。

一方で、ときめくどころか、落ち着かないのは株式市場。前週末(8月2日)の東京株式市場で日経平均株価は3万5909円と半年ぶりの安値水準で終えた。終値の下げ幅としては、ニューヨーク株式市場の大暴落「ブラックマンデー」の翌日の1987年10月20日に付けた3836円48銭に次ぐ、歴代2番目という。この2週間では10%超の下げとなり、週明け以降もさらなる下落が予想され、波乱含みの展開となりそうだからだ。

きょうの日経にも「今週の株式市場は、投資家のリスクを回避する姿勢がさらに強まりそうだ」と指摘。「米景気とドル円相場の行方を見極めつつ、相場の底値を探る展開が続くとみられる」とも。

ただ、「企業業績が腰折れしたとの見方は少なく『売られすぎ感』もある」とも伝えている。根拠の一つは堅調な企業業績と株価水準を比べた際の「割安感」だという。株価が1株当たり利益(EPS)の何倍まで買われたかを示すPER(株価収益率)がその指標で、「株式アナリストらの2025年3月期(今期)の予想利益をもとにした、日経平均の構成銘柄全体のPERは、8月2日時点で14.9倍と今年に入って初めて15倍を割れた」とも分析している。 

今週は自動車関連ではきょう5日にスバル、6日にスズキ、7日にマツダ、ホンダ、いすゞ自動車などが4~6月期決算の発表が予定されている。主戦場の米国の景気への先行き懸念の高まりや日銀の利上げによる急速な円高を背景に、当初の業績見通しを修正するのかどうかも注目だ。

2024年8月5日付

●国家戦略特区13件審査へ、5件は年度内結論(読売・4面)

●猛暑日最多301地点、都内63人が救急搬送(読売・30面)

●日経平均、底値模索続く、市場には「売られすぎ」の声、企業業績なお堅調、腰折れの見方少なく (日経・3面)

●月曜経済観測、半導体市況からみた景気、車・家電向け、需要急拡大(日経・3面)

●為替、円、145円試す展開か (日経・13面)

《福田俊之》

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