ボルグワーナー、北米EVメーカーに「eFan」供給へ…低騒音・低振動設計

ボルグワーナーの「eFan」
ボルグワーナーの「eFan」全 1 枚

ボルグワーナー(BorgWarner)は7月31日、北米の自動車メーカーの重・中型EV向けに高電圧eFanシステムを供給する契約を締結した、と発表した。

この契約は、ボルグワーナーにとって北米市場で最大のeFanビジネスの成功を意味する。生産開始は2027年第4四半期からを予定している。

ボルグワーナーのeFanシステムは、ファン、eモーター、統合型高電圧インバーターの3つのコンポーネントで構成されており、最大10kWの出力と40Nmのトルクを発揮する。低出力および高出力のセグメントに対応するオプションがあり、システムはマイナス40度からプラス80度までの広範な動作温度範囲に対応するよう設計されている。モジュラー設計により、顧客はeFanのコンポーネントをスケールして特定の要件や基準に合わせることができる。

さらに、ボルグワーナーのeFanシステムは、業界最高水準の騒音、振動、ハーシュネス(NVH)性能を実現する。ファンの形状は3000rpm未満の速度でフルパフォーマンスを発揮するよう最適化されており、特にバッテリー充電などの敏感なシーンでの騒音を低減する。

このeFanシステムは、550Vから850Vの電圧範囲をサポートし、さまざまな高電圧商用車電気システムに対応する。技術の重要な特徴として、eモーターとパワーエレクトロニクスは水冷式とし、コンパクトで堅牢な設計が長期的な運用の信頼性を促進する。

ボルグワーナーのeFanポートフォリオは、EVおよび燃料電池車を含むさまざまな重商用車アプリケーションのニーズを満たすソリューションを提供する。高出力セグメントのアプリケーションでは、eFanシステムは最大40kWおよび160Nmに対応可能。顧客はインターフェースやコネクタをカスタマイズし、外部または統合型インバーター、オープンまたはリングファンなど特定のシステムパーツを選択することができる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  2. ダイハツ滋賀・大分工場、部品供給不足で稼働休止…7月8-11日
  3. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  4. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  5. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る