オペルの大型商用バン『モバノ』、8速ATを新設定…燃料電池車もスタンバイ

オペル・モバノ 改良新型
オペル・モバノ 改良新型全 4 枚

オペルは8月1日、大型商用車の『モバノ』改良新型に、欧州で8速ATを設定すると発表した。これにより、商用車市場において新たな基準を打ち立てる、と自負する。

改良新型モバノは、多様なカスタマイズオプション、最大17立法mの積載容量、最大2トンの積載量、そしてレベル2の支援運転を可能にする新しいアシスタンスシステムを備える。これは、排出ガスゼロの『モバノ・エレクトリック』や燃費効率の高いディーゼルモデルにも適用される。

改良新型モバノには、140hpまたは180hpの2.2リットルターボディーゼルエンジンと組み合わせた8速ATが採用されている。この新しい自動変速機により、燃費は100km走行あたり8.2リットル(12.2km/リットル)を実現。

オペル・モバノ 改良新型オペル・モバノ 改良新型

高効率と燃費削減の理由は複数ある。新しい8速ATは高トルクに対応しており、180hpのエンジンでは最大450Nmルのトルクを発揮する。油圧制御により、ギアシフト時間が短縮され、エネルギー効率と走行快適性が向上した。また、車体の空力特性も改善され、これらの要素が改良新型モバノを燃費効率とCO2排出量の面でセグメントリーダーに押し上げたという。

オペルは、商用顧客に対して多様な駆動システムを用意。モバノ・エレクトリックは、モーターが272hp、410Nmを発生。110kWhのバッテリーによりWLTPサイクルで最大420kmの航続を実現している。急速充電ステーションでは、バッテリー容量の80%を55分で充電できる。

さらに、長距離移動が必要な顧客向けに、水素燃料電池車『モバノ・ハイドロジェン』も登場する予定だ。この車両は、WLTPサイクルで約500kmの航続を持ち、約5分で水素を充填できるという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る