マツダは8月7日、2025年3月期(2024年度)第1四半期決算を発表した。売上高が前年同期比10.5%増、営業利益は67.7%増、経常利益は25.6%増となった。
●グローバル販売台数前年同期と同水準
当四半期連結累計期間のグローバル販売台数は、主要市場で競争環境の悪化が見られたものの、販売促進策の強化などの機動的な対応により、北米市場での販売が引き続き好調に推移したことなどから、前年同期と同水準の30万9000台となった。北米市場では第1四半期として過去最高の販売台数を達成した。
●経営成績
当第1四半期連結累計期間における連結業績は、売上高が1兆2056億円(前年同期比1146億円増、10.5%増)となり、第1四半期として過去最高。営業利益は504億円(前年同期比204億円増、67.7%増)、経常利益は803億円(前年同期比164億円増、25.6%増)となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、税金費用289億円等により、498億円(前年同期比126億円増、33.8%増)となった。販売奨励金の増加影響を円安効果でオフセット、対前年で増収増益を達成した。
●連結業績予想などの将来予測情報
通期の連結業績予想については、2024年5月10日公表の数値を据え置いている。なお、前提となる為替レートは、1米ドル150円、1ユーロ162円(前回公表 1米ドル143円、1ユーロ155円)に変更している。
マツダでは、北米市場とラージ商品をテコにトップライン成長を目論む。北米中心にグローバル販売は着実に成長しているという。 2024年7月の『CX-90』のセグメントシェアは過去最高を記録した。北米では2024年後半に『CX-50』ハイブリッドモデルの販売を開始する予定だ。今期中に『CX-70』、『CX-80』を導入、ラージ商品4車種が出揃い、台数成長が期待される。
将来に向けた電動化・価値創造および経営効率化の取り組みを進捗させる。ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ロータリーエンジンと電動化デバイスを組合せ、多様な選択肢を提供していくという。中国市場では、BEV、PHEVを搭載した『マツダEZ-6』の量産前試作車がすでにラインオフした。9月中に量産をスタートし、今年10月に導入予定だ。