矢崎総業、中国で合弁会社設立…新エネルギー車向け高電圧システム開発へ

矢崎総業は8月8日、子会社の矢崎(中国)投資有限公司(以下、YCIC)が、中国の独立系自動車エンジニアリング会社、阿爾特汽車技術股份有限公司(以下、IAT)と合弁契約を締結した、と発表した。

これにより、新エネルギー車産業で必要とされる高電圧システムの技術開発及び関連製品の生産製造を共同で実施する合弁会社を設立することが決定した。

YCICとIATは、両社が長年にわたり世界市場で蓄積してきた技術、製品、及び市場優位性を活用し、新エネルギー車の技術的な難点を解決することを目指す。

中国は世界最大の自動車市場であり、新エネルギー車産業が急速に成長している。CASE(Connected/コネクテッド、Autonomous/自動運転、Shared & Services/シェアリングとサービス、Electric/電動化)関連の新技術の開発・採用も活発であり、EV関連を中心に今後も大きな成長市場・事業機会が見込まれている。

一方で、EV関連を中心に市場環境の変化は激しく、YCICは中国市場において、市場ニーズに対応した研究開発のスピードアップや事業の多角化、自動車メーカーやサプライヤーとの関係強化を進めることが重要と考えている。

IATは2007年に設立され、中国で独立系自動車エンジニアリング会社として初めて上場した会社。本部は北京に位置し、主要業務として車両及び車両プラットフォーム全工程の研究開発、新エネルギーインテリジェントプラットフォームの開発、コア部品の研究開発・製造等を手がけている。また、取引先数は100近く、完成車開発実績は500近くある。

こうしたことから、IATとYCICで合弁会社を設立し、新エネルギー車産業で必要とされる高電圧システムの技術開発と関連製品の生産製造を共同で実施することで、中国市場・グローバル市場におけるさらなる成長を見込めると判断した。

新エネルギー車市場において、高電圧システム領域での先進的優位性を活かし、自動車業界をリードし続けることを目指す。

《森脇稔》

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