バス・タクシーを補完、電動サイクルシェアリング開始 和歌山市

鉄道駅やバス停からの移動を補完。交通の利便性向上を図る
鉄道駅やバス停からの移動を補完。交通の利便性向上を図る全 6 枚

和歌山市エリアのタクシー・バスなど旅客運送を担うユタカ交通は7月18日から、コンパクトシティの具現化に向けた取り組みとして、特定小型原付自転車「電動サイクル」のシェアリングサービスを運営している。

ユタカ交通は和歌山市の協力を得て、OpenStreet が運営するシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」で電動サイクルのシェアリングサービスを開始した。ユタカ交通とOpenStreet、和歌山市の三者は連携協定を締結し、公有地や商業施設へのステーション設置を拡大、街中の回遊性向上、公共交通の利便性向上を目指す。

和歌山市では、鉄道駅と目的地との間の移動手段、いわゆるラストワンマイルが課題となっている。市内を結ぶ重要な移動手段であるバスは、人口減少に伴う利用客数の減少から運行維持が困難となり、減便や廃止路線が相次いでいる。またタクシー業界についても、2013年度に1025人い運転手は2021年度には663人と約35%減少、運転手の平均年齢は65.5歳と人手不足や高齢化に悩まされている。そこでシェアサイクルやパーソナルモビリティとの連携を進めている。

ユタカ交通は電動サイクルのシェアリングサービスに先がけて、2024年6月1日より、わかちか広場など4カ所に電動アシスト自転車のステーションを設置しており、今回新たに電動サイクルの運用を開始した。これによりステーション周辺の観光促進や商店街への誘客、日常生活での行動範囲の拡大が期待される。電動サイクルのシェアリングサービスは、千葉市、さいたま市、堺市に次ぐ全国4エリア目。

地元和歌山県のglafitとOpenStreetが共同開発した電動サイクルは、フル電動でペダルを漕がずに進み、自転車のように座って走行できる新しいモビリティで、16歳以上から運転可能で免許不要、最高速度は20km/h以下となる。

《小崎未来@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る