ヒョンデ、「車内温度調整」で3つの新技術発表…電動車の航続を延ばす効果も

ヒョンデが車内温度調整で3つの新技術発表
ヒョンデが車内温度調整で3つの新技術発表全 4 枚

ヒョンデとキアは8月26日、韓国ソウルで開催された「Heat Tech Day」において、車内温度を厳密に調整するための3つの新技術を発表した。

ヒョンデが発表した「車内温度調整」3つの新技術

これらの技術は、乗員の快適性を向上させるだけでなく、エネルギー効率も高めることを目的としている。

発表された新技術は以下の3つ。

ヒョンデが車内温度調整で3つの新技術発表ヒョンデが車内温度調整で3つの新技術発表

1. ナノ冷却フィルム:この素材は、車のガラスに適用することで暑い天候時に車内温度を大幅に低下させる。

2. 放射加熱システム:寒い天候時に乗客の周囲温度を迅速かつ効率的に上昇させる。

3. 金属コーティング加熱ガラス:世界初の48Vシステムで、電気で加熱された金属コーティングがガラスに熱を迅速に伝え、霜や湿気を除去する。

これらの技術はすべて量産に適した技術的成熟度に達しているとしている。

ナノ冷却フィルムは、車内温度を最大12.5度低下させることができる。このフィルムは、従来の着色フィルムのように赤外線を遮断するだけでなく、車内から熱を逃がすことも可能。2023年7月には、この技術を用いて車内温度を大幅に低下させる実験を行い、成功を収めた。

ヒョンデが車内温度調整で3つの新技術発表ヒョンデが車内温度調整で3つの新技術発表

放射加熱システムは、乗員の足元に放射熱を供給し、寒い天候時に迅速に暖める技術。このシステムは、既存の暖房システムと併用することで、エネルギー消費を最大17%削減し、電動車の航続を延ばすことが期待されている。

金属コーティング加熱ガラスは、冬季に車のフロントガラスから霜や湿気を迅速に除去し、視界を改善する技術。この48Vシステムは、マイナス18度の環境下で5分以内にガラスを完全に解凍し、従来の空調システムと比較して約10%のエネルギーを節約する。

これらの技術を今後の車両に導入する計画であり、国内外で特許を申請している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 12分の1『ガンダム』が山陽道・福山SA上り線に登場、公式アパレル自販機も設置
  2. サプライズ! ヤマハの新型125cc、『Fazzio』登場…2025年のモーターサイクル記事ベスト5
  3. ヤマハが初の長距離ツーリングイベント開催、8万円も「高くない」リピート参加したくなる理由とは
  4. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  5. 「無限らしくて最高」「オーラすごそう」MUGEN PRELUDE にSNS注目! 東京オートサロン2026に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る