<新連載>[サウンドユニット 選択のキモ]スピーカー編…“セパレート”と“コアキシャル”、選ぶべきはどっち?

「コアキシャルスピーカー」の一例(カロッツェリア・TS-F1740ll)。
「コアキシャルスピーカー」の一例(カロッツェリア・TS-F1740ll)。全 3 枚

音楽好きなすべてのドライバーに向けて、その音楽をより良い音で楽しみたいと思ったときに役立つ音響機材の“選択のキモ”を解説している当新連載。まずはスピーカーを選ぶ際のポイントをお伝えしている。今回は前回に引き続き、タイプ解説をお届けする。

【画像全3枚】

◆違いは、「ツイーター」と「ミッドウーファー」が一体化しているか分かれているか

最初に前回の内容を簡単におさらいしておこう。スピーカーにはタイプ違いやグレード違いがさまざまあるが、選定において最初に考えるべきは「セパレートスピーカー」と「コアキシャルスピーカー」、このどちらにするかだ。

なおカー用のスピーカーは、そのほとんどが「マルチウェイスピーカー」だ。「マルチウェイ」とは口径の異なるスピーカーユニットを用意して、例えば「2ウェイ」なら高音再生用の「ツイーター」と中低音再生用の「ミッドウーファー」、この2つを使い全帯域をスムーズに再生しようとするわけだ。

で、そのツイーターとミッドウーファーが別体化しているのがセパレートスピーカーで、一体化しているのがコアキシャルスピーカーだ。

なお、それぞれは利点と不利点とを持っている。まずセパレートスピーカーは、ツイーターを高い位置に取り付けられるのでサウンドステージが目前で展開しやすい。これが最大のメリットだ。

「セパレートスピーカー」の一例(カロッツェリア・TS-V173S)。「セパレートスピーカー」の一例(カロッツェリア・TS-V173S)。

◆取り付け性では「コアキシャル」が上。しかし人気が高いのは…

対してコアキシャルスピーカーは、高音から低音までがドアの低い位置から聴こえてくるので、サウンドステージが低い位置で展開しやすい。これは不利点だが、すべての音が1か所から聴こえてくることはメリットだ。サウンドの一体感を出しやすい。

で、利点と不利点はそれ以外にもある。それ以外で真っ先に挙げるべきは、「取り付け性」だ。コアキシャルスピーカーはツイーターとミッドウーファーとが一体化しているので、取り付けにおける手間が少ない。配線作業も比較的に簡単だ。しかしセパレートスピーカーはツイーターとミッドウーファーを個別に装着しなくてはならないので、取り付け作業にはより多くの手間がかかる。配線作業も複雑化しがちだ。

というわけで、それぞれに利点と不利点とがありつつも、人気が高いのはズバリ、「セパレートスピーカー」だ。ゆえに「セパレートスピーカー」の方が製品数がかなり多い。

「コアキシャルスピーカー」の一例(カロッツェリア・TS-C1730ll)。「コアキシャルスピーカー」の一例(カロッツェリア・TS-C1730ll)。

◆「3ウェイ」にも興味があれば、「セパレートスピーカー」が向いている!?

なので多くの選択肢の中からマイベストを選りすぐりたいと思うなら、セパレートスピーカーに目を向けよう。また、ハイエンドスピーカーが欲しいとなると、コアキシャルスピーカーが用意されていないケースも多くなる。

さらには「3ウェイ」にも興味があれば、取り敢えずは「セパレート2ウェイスピーカー」から始めた方が3ウェイに発展させやすい。

かくして、主流はセパレートスピーカーだ。サウンドステージが目の前に広がりやすいこと、システム発展がしやすいこと、選択肢が多いこと、これらを重んじるならばセパレートスピーカーが向いている。

しかし、サウンドのまとまりが良いこと、取り付け性が高いことを重視するならコアキシャルスピーカーも捨て難い。

なお、純正スピーカーがセパレートタイプの場合には、セパレートスピーカーを選んだ方が無難だ。ツイーターが高い位置に付いていたのを低い位置へと移動すると、その点での違和感を感じる可能性も出てくるからだ。参考にしてほしい。

今回は以上だ。次回もスピーカーのタイプ違いについて説明していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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