価格は5000万円超、イギリスの老舗メーカー「ジネッタ」が新型スーパーカー『アクラ』発表

ジネッタ・アクラ
ジネッタ・アクラ全 5 枚

英国のジネッタは、新型スーパーカーの『アクラ』を発表した。この新モデルは、2019年に公開された同名のコンセプトカーをベースにしている。

アクラはジネッタの66年の歴史の中で他に類を見ない車という。価格は27万5000ポンド(約5100万円)からで、ジネッタを買収したローレンス・トムリンソン博士の20周年を記念して、20台限定で生産される。

2006年のル・マンGT2クラスで優勝したトムリンソンは、ミッドエンジン・リアドライブのアクラの開発において、サーキットテストを含むすべての段階でジネッタの開発チームと密接に協力してきた。

ジネッタ・アクラジネッタ・アクラ

アクラのデザインは一目でモータースポーツDNAを感じさせる。2ドアクーペのスーパーカーは、超高強度の軽量カーボンモノコックとカーボン製の前後サブフレームが特徴。スチール製のモータースポーツロールケージがさらに剛性を高めている。

アクラの風洞試験を経た空力パッケージは、ジネッタ「G61-LT-P1」LMP1レースカーから派生している。カーボンファイバー製のフラットフロア、フロントスプリッター、ターンバン、リアウィング、リアディフューザーを組み合わせることで、空気の乱流を最小限に抑え、高いダウンフォースを生み出し、安定したコーナリング速度を実現している。

1190kgの軽量ボディと6.4リットルの自然吸気V8エンジンの組み合わせにより、アクラは驚異的なパフォーマンスを発揮する。エンジンは7200rpmで600hp、5100rpmで670Nmのトルクを発揮し、0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は290km/hを超える。

ジネッタ・アクラジネッタ・アクラ

顧客は6速マニュアルトランスミッションまたは7速デュアルクラッチオートマチックトランスミッションを選択できる。パワーはジネッタ製のリミテッドスリップディファレンシャルを介してリアホイールに伝達される。

標準仕様では、前後に360mmの通気性スチールディスクと4ポットキャリパーが装備され、先進的なABSシステムと組み合わされている。アクラ・レースパックを選択すると、カーボンセラミックブレーキにアップグレードされ、さらに高いブレーキ性能を実現する。

ジネッタのエンジニアは、アクラのサスペンションシステムにもモータースポーツにインスパイアされたアプローチを採用している。フロントとリアにはクラシックなレーシングダブルウィッシュボーン形式が採用され、ビレットアルミニウム製のアップライトとプッシュロッド作動の2ウェイ調整可能なレーシングサスペンションが組み合わされている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  2. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る