電脳交通、カスタマーハラスメント対応方針を策定

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タクシー事業者向けに配車業務委託サービス「Taxi CC」を提供する電脳交通は、従業員の安全確保と快適な労働環境をめざし、「カスタマーハラスメント対応方針」を策定した。9月17日に発表された。

具体的な対応として、電脳交通では、カスタマーハラスメントに該当する行為が発生した場合は即時切電対応、当該電話番号の着信拒否、また必要に応じて弁護士を主とした社外の専門家や警察への相談を行なう。

◆精神的・肉体的負担が増大、離職率も上昇

近年、顧客からの迷惑行為、いわゆるカスタマーハラスメントが急増し、深刻な社会問題となっている。2024年5月に発表された厚生労働省の調査(令和5年度 厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査」)によると、約28%の企業が過去3年間に従業員からカスタマーハラスメントに関する相談を受けていたことが明らかになった。また、カスタマーハラスメントは従業員の離職率を上昇させる主要な要因となっており、企業に大きな経済的損失を与えている。

電脳交通が提供する配車業務委託サービス Taxi CC は、現在、全国34都道府県、約140社で導入されており、コミュニケーションセンターの着信件数は月間20万件に達する。コミュニケーションセンターでは約100名のコミュニケーターが対応し、全国各地からの多くの注文に応じている。しかし近年、コミュニケーターへの過剰な要求や不適切な言動が深刻な問題となっており、コミュニケーターの精神的・肉体的負担が増大しているという。

こうした背景を受け、電脳交通では、従業員の権利を守りつつ、引き続き高品質なサービスを提供するため、「カスタマーハラスメント対応方針」を策定した。この方針により、すべての関係者が安心して利用できるサービス環境の実現をめざす。


《レスポンス編集部》

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